西所沢駅から徒歩で5分くらいだろうか、まあ計るほどの時間でも距離でもない。
「中華料理 満州里」は、あの「ぎょうざの満州」の創業者が修行した店なのだという。
店主はニコニコ、「今は換気しなきゃいけないからさ、ドア開けとかないといけないからさ、エアコンかけられないけどごめんね」と。
厨房には店主ひとりだったが手際良く、餃子とレバニラ炒めを一緒に出してくれた。
終点の西武球場前駅は、あの蒸し暑いドーム球場にどんなネーミングライツが付けられても、かつての名前のままで変わらない。
かつて、プロ野球の選手名鑑には選手の住所まで載っていて、西武ライオンズの選手たちがこぞって小手指の同じマンションに住んでいるのがわかって、笑ったことがある。
所沢にはタワマンが集まって建てられているエリアもあるが、こうして歩いてみると、よくこんな静かな街にプロ野球チームの本拠地があるものだと思う。
はじめて来る銭湯でも、煙突さえ見つけてしまえばこちらのもの。
ここは弘法の湯。
弘法大師ゆかりの井戸が近くにあるのが名称の由来らしい。
その井戸なのか別の井戸なのかはわからないが、ここの水風呂の説明には、地下120mからの井戸水を使用していることが、誇らしげに書かれていた。
営業は15時から23時、土曜だけ0時まで。
水曜定休、サウナ料金込みで750円、シャンプーとボディソープは備え付けなし。
手書きか印刷が滲んだのか判別しにくい「サウナ」の文字が入った黄色いタオルが渡されて、これがサウナ利用客の目印になる。
ラジオが流れるサウナ室は遠赤外線ストーブが頑張って100℃超、自慢の水風呂には節水の貼り紙もあるがずっと掛け流しで、バイブラもあって水面はずっと荒ぶっていた。
浴室の入口に象さんのじょうろが3つもあって、親子連れが何組か。
背中に墨が入ったお客も何人か。
埼玉の銭湯だから、銭湯絵は秩父の山々かと思ったがそんなことはなく、オーソドックスな大きな富士が男湯と女湯に堂々とまたがって描かれていた。
弘法の湯には女性用サウナもある。
だがそちらに熱が入るのは、土日と祝日のみらしい。
【弘法の湯】