サウナ屋と餃子の王将

f:id:tsumetaimizuburo:20210403071243j:image

東京のサウナ屋はどこも同じようになってしまった。

サウナが違う、水風呂が違う、メシが違う、料金が違う、親会社が違う。

でも根本は一緒だ。

日高屋ほどではないけれど、餃子の王将並みのチェーン店感はある。

各店にオリジナルのメニューを出す程度の裁量はあるが、入ってみれば「イーガーコーテル」で、王将はどこに行っても王将の空気で間違いない。

東京からはくたびれた魂が漂っている、腐った魂でも漂うのが許される、そんなサウナ屋は消えていった。

だからぼちぼちと俺は弾き出される。

むしろ今でも粘りすぎか。

これもまた間違いない。

f:id:tsumetaimizuburo:20210403071949j:image

サウナユーザーの層は広がった。

要望と苦情、好感と嫌気、満足と不満足。

主に他店との比較をもって語られるそれが、直接か間接かSNSか、大量に吐き出される。

サウナ屋はそれをしっかり受けとめ改善につなげる。

お客が来なければ店も生活も続かない。

当然だろう。

ある種の浄化だったのかもしれない。

結果、サウナ屋はどこに行っても画一的な雰囲気が流れる空間になった。

かつてのように、腐った魂でも置かせてもらえる場所ではなくなった。

f:id:tsumetaimizuburo:20210403072654j:image

昨日のサウナはロスコ。

久しぶりすぎてなにを食ったらいいのかもわからなかった。

露天風呂には白い椅子が2脚置かれて、天降石活性水のジャグジーを楽しむというより、外気浴のためのスペースになっていた。