寂しい北欧

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今日のサウナは上野の北欧だった。

ドラマ『サ道』はここ北欧を中心に展開していたし、このあたりでは一番人気のサウナ施設であると言っていいだろう。

それまでは「サウセンが」「ニューウイングが」「いやいや案外本八幡が」と言われていた公のサウナランキング議論に(そりゃ個になれば別だろうけど)、『サ道』の力で一応の区切りがつけられた形だ。

今の時代もやっぱりテレビの影響力はある。

 

ただ、俺はどうもこの北欧が苦手だ。

苦手なのに来てしまったのは、ここのサウナと水風呂とビル風の外気浴の魅力によるものだが、今日もやはり苦手だと思った。

あの食堂の前、リクライニングシートが並んでいるあたりの雰囲気、空気、影が苦手なのだ。

これは風水の話かもしれないし(Dr.コパさん次走からまたコパノキッキングに藤田菜七子乗せてくれるの?)、単なる自分の思い込みかもしれない。

今日は3セット汗をかいて、ハンバーグ定食を食べた後、ここで横になった。

うとうとしたところまでは計算通りだった。

しかしすぐに起きてしまった。

それもなんだか寂しい気持ちになって起きてしまった。

寂しいことを「寂しい」と書くのは小学生までの作文かもしれないが、ただ寝て起きて寂しくなっただけなのだから何の描写もしようがない。

「寂しい」と書くしかない。

唐突に「そんなにたくさん人が死んだら国土が墓で埋まってしまう」なんてフレーズが浮かんできたから、そんな夢を見たのかもしれない。

寝ていたのはおそらく15分くらいのことだったので、その割には壮大な夢を見てしまった感はある。

とにかく俺は寂しくなって、もう一度浴場に戻った。

サウナ室では「川崎麻世は良かったなあ」なんて会話が耳に入ってきて、少し落ち着いた。

 

帰りは久しぶりに新宿のビックロに寄って、昨日の根岸Sの的中分で買い物をした。

タブレットのカバーがボロボロになっていたので新調した。

画面に貼るフィルムも買った。

お店の人は「お貼りしましょうか?」と訊いてきたので「自分でやるので」と断った。

自分より先に誰かに手を触れてほしくなかった。

通勤用のカバンも買いたかったが、保育園のお迎えもあって選ぶ時間が足りなかった。

家族のために何か買う発想は、今日の俺からは生まれなかった。

 

今のところまだ、厄年らしい出来事は起こっていない。