39歳、たったひとりの上野動物園。
上野動物園といえばパンダでしょ。
見物のための待ち時間は10分、シャンシャンもだいぶ身近な存在になってきた。
ずっとゴロゴロ、そんな仕事を俺もやりたい。
暇だという文句は絶対に言わない自信がある。
そしてもうひとつの目的は、園内を走るモノレール。
車両老朽化のための10月一杯で休止するとのこと。
この類のもので休止といわれてしまうと、たいがい復活は……
何がオリンピックだ!そんなものよりモノレールが優先だ!
と言う気はないよ。
全長300mの所要時間1分半、確かに金かけて新しい車両作るのもなあと思わなくもない。
キリンの首差は1馬身くらいありそうだ。
言っていることがよくわからないのはまだ夏の暑さが残っているからだ。
体が白いだけで涼しげに見えるシロクマ。
陸に上がろうとしないカバのジロー。
俺もそろそろ水風呂に入りたい。
そこでようやく、写真10枚目にしてスパリゾートプレジデントですよ。
ここにはどこかの国のプレジデントのように荒ぶった雰囲気はない。
最寄りは御徒町駅。
今月のおすすめは6時間で食事券付き2000円のプラン。
この食事券で俺はサーロインステーキを頼んだ(ライスは別)。
関税問題とはおそらく無関係なサウナのプレジデントだが、この価格で利益出るんですかと心配にはなる。
ただ上野動物園からアメ横を歩いてここまできたが、上野界隈の物価を見るとこうせざるを得ないのかなとも思う。
ドライサウナはいつのまにかストーブの真ん前に小椅子が置かれていて、直火で炙りたい人はどうぞご自由にのスタイルに変化している。
背中を炙っていると、ベンチシートでセオリー通りにサウナを楽しんでいるお客さんと対峙することになって少々気恥ずかしいが、熱さの魅力には負けてしまう。
水風呂は15℃を目指しているようだが、今日のところの水温計は17℃。
まあ、まだ夏だからね。
充分に頑張ってくれていると思う。
すっかりプレジデントの名物になった、支配人お手製の薬草サウナ。
もう知る人ぞ知る……ではなくなって、多くの人が螺旋階段を上がってミストの効いた薬草サウナを目指す。
下から見上げて、空席があることを確認してから階段を上がったりする。
ドラマ『サ道』でさらに有名になった同じ上野の北欧に対し、プレジデントはあるものはすべて使ってゲリラ戦略で対抗しようとしているように見える。
こういう戦い方、好きだ。
食事券を出すと「どれを頼んでもいいんだから、高いの頼んだほうが得よ」とわかりやすく指南してくれるレストランの元お姉さんも好きだ。
いつ来ても変わらないサウナには良さがあって、来るたびに変わっているサウナには面白さがある。
次もまた期待してるからな、プレジデント!
これからも楽しませてくれよ、プレジデント!
最後にあらためて、プレッシャーをかけてみる。
【スパリゾートプレジデント】