御徒町、そして新小岩から船堀まで歩く

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東京の新型コロナウイルス感染者数が882人になった。

その翌日は664人だった。

もはや「減った」と喜ぶ数字ではなく、ずいぶん遠いところまで来てしまったものだと思う。

春先は80人が100人になった!くらいのところで、深刻ぶったりしていたものだった。

今はもっと深刻なんだろうけど、それ以上にみんな疲れちゃってるよね。

命に関わる病に対して深刻にならない、深刻になれない。

この状況はすなわち、結構な数の人が「もう面倒くさいし先も見えないし〇んじゃってもいいや」と思っているのではないか。

実際、行為に出ちゃった人もたくさんいたわけで。

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上野のプレジデントでサウナ。

ここの薬草スチームはこの手のサウナとしては極上だと思う。

実際に人気もある。

ただ師走の寒気に負けず、身体の芯まで熱くするには、ドライサウナのほうが有用だった。

そこはやっぱり体感よりも実際の温度なんだろう。
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なにかと価格がバグってるプレジデント。

今日の俺は3時間利用で1400円、さらに食事とクラフトビールのセットで1080円。

どう考えたって泊まったほうが得やんけ。
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プレジデントで流れていた情報番組で、コメンテーターが「たまたま渋谷を通ったら人通りが多かった。これでは感染は止まらない」と。

お前だけは別物か、お前だけは必要火急の人間か、お前も人通りの構成員ではないのか。

どうやって生きてきたらそんな目線で、そんなことを口にできる人間になるのだろうか。
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14時前でも夕方の雰囲気。

もういい加減に折り返したい、さっさと冬至になってほしい。

人生の折り返しはとっくに通りすぎました。

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御徒町から新小岩へ。
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レインボー新小岩店の前は素通りだ。

いいサウナ屋なのはわかっているので、問題はない。
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よその子の成長はとんでもなく早く感じるが、うちの子の成長もまた早い。

これ、ただ俺が歳をとって時の流れを早く感じるようになっただけなのでは。

子どもたちはいつだってゆっくりと成長している。

親と文科省だけが子どもたちを急かしている。
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春先のステイホーム時代。

こんな仕事にしか就けなかった親なので、子どもたちを学童と保育園に預けて仕事に行っていた。

家にこもってなんぼの時期に、普段の生活を続けさせてしまって申し訳なかったと思っている。

言いたい人に言わせれば、家族そろって非国民だろう。

非国民一家。
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新小岩から歩いて仁岸湯。

しっかりとサウナ料金を払ったのに、そのサウナが浴室に見当たらない。

端に階段があって、その上に水風呂とサウナがあった。

ここは江戸川区の天空のアジトで間違いない。
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受付で仁岸湯のステッカーをもらった。

元お姉さんは「何枚でもいいよ」と言ってくれたが、その優しさに乗っかって「じゃあ全部」とガバッと掴んで持っていくやつがきっと現れる。
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もっと自分の正義、自分の思い、自分なりの倫理を語ってもいい場面なのに、「法で制限されているわけではないので」となんでもOKにする風潮が強くなった。

去年は図々しく人にものを教える仕事をしていたけれど、出てくる意見はそんなのばっかりだった。

もう文系は全部法学部にしちゃったら?

なんであんたは法学部に行かなかったの?

やたらと法により寄りかかるのは慎重さの表れではないと思う。

根底にあるのは、実はヤクザメンタル。
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どうしてか今日は、歩いても疲れない。
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なんだ、江戸川も群馬と変わんないじゃん。
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生きづらい人間が偉そうにできる場所がインターネットです。

例によって、そこには自分も含まれます。
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船堀タワーは夜は赤くライトアップされているという。

きっと船堀アラームってやつだね。
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長男はもうサンタクロースの正体を知っている感。

それでも、そのことを口にしないから立派だと思う。

プレゼントには「ニンテンドークラシック ミニ」要するにファミコンがほしいのだという。

父親が35年前に手に入れた宝物を、2020年に息子がほしがる。

これは美しい話に分類してはもらえませんか?
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サウナに入って、水風呂に入って、歩いているだけで暮れていった2020年12月18日。

鬱の人に気づいてしまうのは、君も鬱状態である証拠。

弱者の存在がそのままに見えていれば、強メンタルの人間になんかならないはず。

あとな、未来ばかり語りたがるやつにも気をつけろ。

そいつは過去に消せない罪を抱えてる。

それを勝手に清算しようとしてる。
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船堀の乙女湯へ。

どのあたりが乙女なのかよくわからなかったが、歩く途中に「乙女屋本店」なんて看板もあった。

なにかのグループなのか、屋号に乙女を使いたがる土地柄なのか。
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自販機に「塩辛」「おでん」のボタンがある銭湯。
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とにかくここは3月末に閉店した稲城浴場にそっくりだった。

雰囲気とレイアウト、感覚と間隔。

脱衣所からしてそっくりで、頭がクラクラした。

同じ建築士が手掛けたとしか思えん。

それに建築士は一生同じ建物を増殖させ続ける職業でもないはずだけれど。
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これは乙女湯と稲城浴場が異なる点。

カウンターがあって、生ビールを頼むこともできる。
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外に出たら稲城長沼ではなかったから、やはり乙女湯は稲城浴場ではないのだろう。

それにしても似ていた。

似せられない部分も似せようとしていた。

サウナ室のテレビのリモコンにラップがかけられて、チャンネルは利用者の自治に任さられているのまで同じだったが、ここは建築士がどうしたこうしたの範疇ではない。
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「船堀食堂 百味家」は、おかずをひとつひとつ選んで定食を構成できる店だった。