俺はとにかく体が痛い 帯状疱疹一生恨む

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体がぶっ壊れたんじゃないかってくらい痛い。

刺されたようにと焼きごてを当てられたようにをハイブリッドした感覚で痛い。

帯状疱疹、ブツブツとできものができて痒くなる程度のイメージしかなかったのに痛い。

こんなに痛い。

やたら薬を飲むのでいつの間にかの寝落ちしているが、痛みで夜中起きてしまうから痛い。

医者いわく最低一週間は痛い。

最低で一週間…

最高だとどんだけつづくのよ?

ハッキリ言ってよ。

本当のことを言ってよ。

お前は不治の病だとでも言ってみやがれよ。

免疫力が落ちたところでこうなりやすいって、帯状疱疹まさに弱いものいじめじゃねえか。

弱った私にとどめを刺しに来たのねあなた。

行くならもっと強い奴んとこ行けよ。

弱そうな奴だけ選んで当たる「新宿駅のぶつかり男」と変わんねえじゃねえかよ。 

サウナイト、別の世界の出来事。

 

オリックスの連敗も痛い。

【先手必勝】札幌記念予想

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マルターズアポジー

◯サングレーザー

▲ミッキースワロー

△スズカデヴィアス

△サクラアンプルール

マカヒキ

 

1着賞金7000万。

毎年好メンバーが揃い、いつかG1に昇格するのでは、と囁かれ続けているのがこの札幌記念だ。

囁かれ続けるだけでG2に留まり続けているのがまた札幌記念であって、ピカピカの看板を背負ってやってきたG1馬がポロっと取りこぼすのがまた札幌記念なのだが。

さしづめ夏休み中の登校日、久しぶりの仲間たちととりあえず元気で顔を合わせる(秋に向けてのあくまで試走)のが目的のレースであって、何やら2年前のダービー馬の名前も見え隠れしているが、馬券はG1未勝利馬から入ることにする。

 

マルターズアポジー。前の位置を取りたいマイスタイルにクロコスミア、さらに大外枠からアイトーン国分恭介が捨て身で逃げの手に出ればハイペース必至のレース展開だが、それでもハナの速さはこの馬が一番。札幌2000mは実際より1ハロン短いイメージで馬券を買うとピタリと決まる。前走は阪神2000mで粘って4着だったマルターズアポジー、前売の単勝は20倍超でこれはおいしい。最内枠から先手を取って粘り切る。

 

○サングレーザーは、マルターズアポジーが差されるならばこの馬の決め手が生きる展開であろうと想定しての次点評価。

 

▲ミッキースワロー。 これもサングレーザー同様の観点だが、単純に末脚比べなら短距離戦線で揉まれてきたサングレーザーに分があると考えて3番手評価まで。

 

△スズカデヴィアスはローカル重賞での安定した戦績、△サクラアンプルールは去年の覇者、△マカヒキは人気から旨味はないが調教では復調が伝えられていてここまでは買い目に入れたい。

 

後続を引き離して4コーナーを回るマルターズアポジーの姿が見たい。

札幌記念は◎マルターズアポジー

行きたいところを目指す旅2日目 〜ママチャリよりも紀州鉄道〜

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おはよう大阪!

泊まったのは梅田のニュージャパン、カプセルで寝たからカプセルイン大阪泊ということになるのか。

夜も朝も水風呂は安定の14℃、「働き過ぎじゃないの?」と労ってあげたくなった。

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早速の移動。

移動のために旅をしているようなもので「何しに行ったの?」と真顔で言われると言葉に詰まるのがいつものパターン。

だから出かけるとかどこに行くとか、周りにはいちいち言わない。

家族にすらも隠したい。

懐かしの超高速阪和電鉄を偲びつつ、紀州路快速から。

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退職したら、まず紀勢本線を一日で乗り潰したい。

定年になったら、ではないところがポイント。

そんなに長く働く自信はない。

雰囲気もない。

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精霊が宿る0番線。

御坊駅から今日の目的、紀州鉄道に乗車。

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この記事はただ紀州鉄道に乗ってきましたというだけの話。

新たな発見、気づき、自己啓発、生活の知恵などはここにはありません。

リーダーシップは身につきませんし、転職先も紹介しません。

婚活も他所でお願いします。

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紀州鉄道和歌山県御坊市内で完結する、全長たった2.7キロの路線。

その距離を8分で走ってそれが全て。

歩くよりは速い。

ママチャリよりもなんとか速そうだ。

したがって紀州鉄道は速い。

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JRの御坊駅は街の外れにある。

紀州鉄道西御坊駅は市役所や税務署の近くにあって、これはかつてあった国鉄駅から市街地を結んだ地方私鉄の典型。

そういう私鉄は大概姿を消してしまっているのだが、紀州鉄道は立派に生き残り。

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不動産業と観光業を生業とする企業が、社名に「鉄道」の文字を入れると信頼感が出るということで無理矢理存続しているという噂もある。

だいたい、紀州鉄道本社があるのは東京の中央区日本橋だからね。

大阪のニッポンバシですらない。

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しかしそれでも、この鉄道が平成を跨いでしまうというのは大したもの。

実際乗りに行くと奇跡に思える。

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かつて西御坊駅から700m先に日高川という駅もあった。

現在は廃線

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レールはそのまま、朽ちてはいるけれど剥がしてはいない。

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街中なのに自然に還りつつある廃線跡

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忘れられた踏切。

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左側はおそらくかつての日高川駅のホーム。

右側もホーム跡?

ホームの上に家が建っているように見える。

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いつの時代も水分補給の大切さ。

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せっかくだから神頼み「紀州鉄道が長生きできますように」。

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頼りになるお店。

営業しているかどうかは知らん。

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静かなる御坊。

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線路沿いを歩いていると、これでもかなり立派な紀伊御坊駅との出会い。

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駅員さんいた!硬券売ってる!

帰りの御坊駅で当たり前のように回収されちゃったけど。

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紀州鉄道は総勢12人で営業しているらしい。

12人いれば野球ができる、サッカーもできる、ラグビーはできない。

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御坊は牛蒡の街じゃない。

覚えておかないと。

行きたいところを目指す旅1日目 〜スナック「しゃむすん」栗橋茂に会いにいく〜

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朝起きたらます寿司を食っていた。

ます寿司を食いながら今が朝であることに気づいた。

狂っているがいい感じだ。

人間どうせいつか狂うならこうあるべき。

理想の狂気を手に入れた、幸せな朝。

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俺の乗っていたこだま号はどうもこの日は様子が違って、東京から品川、新横浜、小田原、熱海、三島、新富士、静岡、登呂コープタウン入口の順番で停車した。

その先はどこへ行ったのか、それは知ったことじゃない。

もしかして静岡空港に勝手に止まって、県知事をにわかに喜ばせていたかも。

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サウナしきじ。

でも今日の目的地はここではない。

朝5時に起きてまで目指しているのはここではないんだ。

それでもサウナと水風呂、楽しんだ。

お盆は遠方からの来客で賑わいそうだが、まだ平日朝のこの時間は閑散としてる。

「まだご飯炊けてないんだけど、あと7分待てる?」と言われて待った焼肉定食が昼食だということにする。

まだ10時だけど。

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この後の記憶が定かではない。

静岡から先は在来線利用、これだけは確か。

青春18きっぷ、1日目の欄に静岡駅の印が押されていたから。

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謎の薬草列車。

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青春18きっぷの時期は東海道線キツいんだよねえと、青春38きっぷが語ったところで誰も聞く耳など持たない。

新幹線に乗れやという話だが、小さな街も拾っていきたいので今回は在来線を選んだ。

しかしその割に、途中下車の記憶がない。

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大阪着。

あっという間に着いたように見えるけど、長かったからねー!

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「子どもが降りるから、空けてくださ〜い」(ベビーカーを押す女性の声、何となく関西弁イントネーションで読んでください)

「ほら、そこ空けてあげや〜」(大阪のおっさんの声)

東京は前田智徳いわくのお前に言われんでもわかっとる、言わんでも察しろの文化が強過ぎる。

声に出してやりとりして面倒ごとを軽く片付けてしまう、関西のやり方は素晴らしい。

全員が全員、そうではないのもお前に言われんでもわかっとる。

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大阪環状線大正駅下車、阪神甲子園球場高校野球を観に行く。

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大阪桐蔭VS木更津総合

オリックス大阪桐蔭みたいに強くない?そうでしょうね。

お前に言われんでも(略)

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オリックスとロッテの試合なのに、阪神戦の途中経過が流れた瞬間が一番盛り上がるってどうなのよ。

あと木更津総合ではないけど習志野高出身、ロッテ福浦が代打でヒットを打って2000本までマジック12。

これは今シーズンでいけるでしょ。

ただその場合は現役生活が今年で…

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7回裏のSKYを歌ったところで移動。

わざわざ旅先で野球観戦して最後まで観ない。

なぜなら京セラドーム大阪すら、今回の目的地ではなかったから。

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ここ!ここ!

今日の目的地は藤井寺一番街のカラオケスナック、しゃむすん。

スポーツバーなんて洒落たもんじゃない。

断じてしゃむすんはカラオケスナック。

俺もマイク渡されたから。

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マスターは近鉄バファローズの主砲として活躍した栗橋茂さん。

この日は66歳の誕生日で花束を持った人がたくさん来てた。

板橋区出身、駒沢大学から近鉄に入ってから40年超ずっと藤井寺の賃貸住まい。

和製ヘラクレス栗橋」の伝説は金村義明が盛っているというのが定説になっているが、この日栗橋さんと話したらほとんど本当やんけ。

朝帰りで私服のまま練習開始、宿毛キャンプで漁師とケンカ、仰木監督とケンカ、宮崎キャンプでもケンカ…

ケンカばっかりやがな。

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店の奥には、閉場した藤井寺球場から持ってきたという品々。

「見せてもらっていいですか?」と尋ねると、「おお、好きに見ろ見ろ」と優しい栗橋さん。

この方、全然関西弁は使わないのね。

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「今日の試合はどうだった?」と栗橋さん。

オリックス勝ちましたと伝えるとまだCS望みあるよな、と。

近鉄バファローズOBの栗橋さんが、今でもバファローズを気にしてくれているのが嬉しかった。

それにしてもなんで合併なんか。

丸ごと買ってもらえばいいだけの話だったのに。

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マニエルとオグリビーと金村のバットを振らせてもらって、店を出る。

お会計はアバウトな感じで3000円。

栗橋さんは店の外まで見送ってくれた。

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この街にプロ野球チームがあったんだ、とあらためて思った昭和93年の夏。

栗橋さんは「そうか、38歳か、俺が引退した歳だよ」と言っていた。

『燃えよ左腕 江夏豊という人生』(江夏豊)

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本革のボールがバットと衝突すると、カチーンと音がして、どこまでも飛んでいく。打たれても気持ちよかった。そしてピシーッとキャッチャーミットに収まったときの快感。

 

怖い顔してるし服役した過去もある。

しかし読み進めるとこの人、実に素直な人なんだなと思えてくる。

素直に育ち素直なままに生きてきた江夏豊、現在70歳。

 

プロ野球の世界に入ってからも、弱い球団で巨人など強い者を倒すことを生きがいとしてきた。たまたま阪神に入ったからそうなったわけではなく、高校時代からそういう性分だったのかもしれない。

 

巨人を倒すことを生きがいにしていたように見えた選手が、FA権を取得すると急に「巨人で野球をするのが夢だった」と口にする場面を幾度も見てきた。

江夏には、もちろんそんな都合のいい思考回路はない。

 

開口一番、佐川さんは「俺は別にお前なんかほしいとは思わん。社交辞令で来てるだけなんだ」と言い放った。1位指名した手前、一応筋を通しておくが、別に入団しなくても構わない、というのだ。

 

東海大への進学を決めていた18歳の秋、ドラフトで阪神から指名され、ベテランスカウトと梅田の喫茶店で交渉する。

プライドを傷つけ、わざわざ江夏を怒らせる老練スカウトの作戦に乗せられて、入団を決めることになる。

阪神のエースを引き継ぐことになる村山実との出会いといい、若い頃から「本物」と接してこれたのは江夏の才能ゆえ。

才能のある人の周囲には、自然と才能のある人が集まってきて、才能をより大きく開花させるための助けとなる。

それでいて江夏自身は相手の才能だけとは付き合っていない。

 

そのメロンを飽きるだけ食べたい、という夢も実現した。たまたま静岡のメロンを扱う業者さんと知り合いになって、虎風荘に十日に一度くらい、木箱で送ってくれるようになった。いろいろ差し入れをもらったものだが、これだけは誰にもやらず、自分一人で食べた。

 

時代が違う、といえばそうだけど。

タダ酒、タダ女は全て断ったという江夏が喜んだのはメロン。

どこまでも素直な阪神のエース。

 

球界は前年秋に発覚した黒い霧事件で揺れていた。西鉄(現西武)の投手が八百長を働いたという疑惑から、野球選手と暴力団との交際が、スクープの標的となっていた。

その火の粉が自分に降りかかってきた。六月十七日「江夏の黒い交際」として、暴力団関係者から百万円相当の高級時計をもらった、と報道されたのだ。

 

結局江夏はシロであると証明された。

黒い霧事件を引き起こした本人が書いた『ファンに詫びる』という世界一胸糞の悪い本を読んでしまったことがあるのだが、そこでも江夏について書かれていた記憶はない。

ただこの騒動で心臓の病気が悪化し、以降は薬を首からぶら下げながら投げたという。

素直な人間はどうしても周囲に翻弄されてしまう。

この本を読む限り江夏は良くも悪くも一匹狼ではなかったと言える。

 

監督、コーチといえども、選手の生活権をおびやかす権利はないはずだ。そういうことが許される野球界になってしまったのか。だとしたらプロ野球は自分にとって、もう何の魅力もなかった。

 

やたら選手に殴られていたという人徳のない阪神金田正泰監督、ソリが合わないので逃げの手に出て先に江夏を放出に動いた吉田義男監督。

江夏の性格まで踏まえた上で自由にさせた広島古葉毅監督。

選手たちが親父のように慕う心の温かい日本ハム大沢啓二監督。

ろくに会話も無いままに引導を渡してきた西武広岡達郎監督。

江夏ほどの男でも上司次第でこれだけ状況が変わるんだから、いわや自分…