サウナセンター(東京都台東区)

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ここは6月までの台東区下谷2-4-7。

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これが今月からの台東区下谷2-4-7。

「サウナセンター大泉」から「サウナセンター」へ。

建物はもちろん、細々と変化はあれども大枠はそのまま。

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たかが名前、されど名前。

俺にとってのサウナセンター大泉は、魂が落ち着く場所だった。

熱いサウナ、水風呂で聴く風鈴の音色、非常口から見下ろす下町の景色。

いい大人がいちいち傷ついたなんて言うもんじゃないと、そうなった理由のわからないルールの中で暮らす癖がついてしまっているので、内なる傷を独りで静かに癒したい時はいつもここだった。

蚕棚のような仮眠室、おそらくは昭和の時代に作られた案内板、ソーセージエッグ定食。

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サウナセンターになっても仮眠室はあるし、案内板も続けて使われてるし(一部は外された?)、ソーセージエッグ定食も頼めば作ってもらえるらしいけどね。

仕事にうんざりして逃げ出した平日の昼間、ロッカーで着替えながら遠くから掃除機の音や干した布団を叩く音なんかが聴こえてくると、時はゆっくりと流れて世の中は本来優しくできているものなんだと思えたりした。

サウナセンター大泉はそんな思い出の場所、サウナセンターはこれから思い出を作っていく場所になるのかどうか。

まだまだこれからだ。

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この日は冷やし坦々麺を食べた。

これはサウナセンター大泉の時代からあったものなのかどうか、覚えていない。

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繰り返すがたかだかサウナの名前の話だ。

サウナセンターになっても建物は変わらないし、改装も加えて頑張っているのは一度来たらわかる。

ただただ、サウナセンター大泉の名前が懐かしいという話。

サウナセンター大泉に癒されてきた思い出が、文字通り過去のものになるという話。

過去のものとなった瞬間に、現在との継続感が失われるという話。

この列車は高幡不動で後ろ4両切り離しますの感覚。

わかりにくくてすまん。

それにもう高幡不動での分割併合はやってない。

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(撮影許可済)

これからはサウナセンターで思い出を。

しかし風鈴が無いことだけは寂しい…

これはもしかして、サウナセンターにとっての過去との決別の意思表示なのかも。

川崎ビッグ(神奈川県川崎市)

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「男には帰れない夜がある」は名フレーズだ。

しかし帰れない夜を帰らない夜として楽しんでしまうと、帰りにくい朝がやってきて帰れない家になってしまう。

男38歳、周りではいろいろある。

まだまだ俺はいろいろの仲間には入りたくない。

できれば一生入りたくない。

しかし自信はない。

平凡とは、なんと難易度の高い生き方なのだろうか。

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川崎駅の地下街、アゼリアの36番出口から向かうと分かりやすい。

ポイントになるのは小土呂橋の交差点。

道端に座り込んで酒を楽しむおっさんたちの間をモーゼのように割って、初めての川崎ビッグ。

3時間1100円。

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入口から受付までは、こじんまりとはしているがちょっとしたホテルくらいの雰囲気はある。

川崎球場を本拠地に戦ったロッテオリオンズ以来、川崎の街には勝手にアウトローなイメージを持っているもんだから(あながち間違ってもいないと思うが)、ここでは場末感のなさに意表を突かれる。

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なんとか入れてもらえてよかった。

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施設全体に、そこはかとなく漂う化学的な香り。

浴槽の塩素臭かと思ったが、サウナ室でもそれっぽい感じがするし、なんならロッカー室までそれっぽい。

消毒や消臭が結果的に新たな匂いを生み出しているケースもある。

川崎ビッグ、清潔感はあるのだがこの匂いに慣れるかどうかがリピーターへの分かれ道らしい。

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サウナは高温と低温の2種類あって、高温は98℃。

言語明瞭だが意味不明瞭な独り言を続けながら汗をかいているおっさんがいて、確かにここは川崎だと思ってしまった。

川崎の皆さん、ごめんなさい。

水風呂も2種類、22℃と32℃。

正直22℃の冷えでは物足りなかったが、猛暑でチラーが弱ったエピソードには事欠かないこの夏。

今日のところはジャッジ保留が賢明か。

川崎ビッグの水風呂は継続審議ということで。

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どことなく無機質な造りで、お互い関わらないお客さんで構成されたサウナという印象。

田舎に住んでいた頃、イメージしていた都市型サウナの姿。

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大人になっても、いくつになっても、かき氷はやめられないけど。

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あ、あと川崎ビッグを語る上で欠かせないのは浴場にいわゆる「スケベ椅子」が置かれていること(amazonでも「業務用スケベ椅子」として売られてる!)。

最近では介護の現場でも使われているとのことだが、一人で体を洗うだけだと座りにくいし、なんとなく寂しいね…

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サウナの後は川崎競馬を楽しんで、最終レースが終わると皆で堀之内のソープ街を突っ切って歩いて帰る。

やはり土地柄、スケベ椅子なんだろうか。

でも本当になんで?

 

【川崎ビッグ】

http://www.kawasaki-big.com

太古の湯 グリーンサウナ(神奈川県平塚市)

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府中から約2時間、サウナのためにやってきた。

橋本から単線の相模線で神奈川を縦にぶった切るルートで平塚へ。

この日はどうしても、どうしても平塚に来たかった。

だから2時間なんて物の数ではなかった。

平塚駅西口から徒歩2分、グリーンサウナ。

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露天のスペースにテントサウナが置かれると聞いて。

とにかく入ってみたかった。

とにかく体験してみたかった。

その後で、つべこべ言ってみたかった。

感想は熱い、熱い、顔が焼きたてアンパンマン

セルフロウリュでさらに熱い、熱い、体は辛口カレーパンマン

テントサウナはあくまでアウトドアレジャーのアクセント、質を求めるのは野暮という先入観が思いっきり覆される。

熱くても、不慮の事態が起こったとしても、いざとなればテントを倒して脱出できると思えば圧迫感も消えてしまう。

家の庭に置いてもいいですか?

とも考えたんだが自宅では水風呂がなあ…

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(写真:太古の湯グリーンサウナHPより)

今回のテントサウナはあくまで試運転とのこと。

こちらのノーマルサウナ室は焼きたてアンパンマンとはいかなくとも、湿度重視といえども、しょくぱんまんの耳がじわじわ焦げてきそうなくらいの熱さはある。

そんでもって最上段でロウリュを受けるとトーストになる。

常連さんたちが中段を選んでる時点でお察し。

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アンパンマンカレーパンマンしょくぱんまんが力を合わせて「トリプルパンチ」なる攻撃があるらしいんだけど、知ってる?

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これはパンじゃなくて、ライス。

ライスの姿は外からでは確認できないけど。

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7月のグリーンサウナはカレーフェア。

ローストビーフと温泉卵で飾られた、富士山カレーはもしかして3776円かと思ったら830円だった。

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たくさん汗をかくと、去りがたくなる平塚の街。

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きっと楽しい平塚の街。

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ベルマーレ平塚湘南ベルマーレになったのは、栄転だったんだよね?

湘南ベルマーレヴァンフォーレ甲府はJ2だと大将でもJ1では影が薄く、「J1.5」くらいの存在感で仲間だと勝手に思っていたのだが、今年の湘南はJ1中位。

そして甲府はJ2で中位。

差がついてきてしまったみたい。

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帰り際に、グリーンサウナより平塚駅に近い喫茶シャポーへ。

おじいちゃんとおばあちゃんが仲良く切り盛りしているお店。

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夏だから、サウナの後だから、いや冬だって、人間は生きてる以上は水分補給が大切。

だからこのかき氷は絶対的正義。

とりあえずこの夏を生き抜こう。

面倒なことはもう、次の元号になってから考えようよ。

そんじゃ、また。

 

【太古の湯 グリーンサウナ】

http://www.green-sauna.com/index.php

川崎競馬場で逢おう 宇宙忍者バルタン店長杯

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今日の川崎競馬場はこんな感じ。

バルタン星人杯、ではなくてバルタン店長杯ね。

怪獣酒場の店長が御神本訓史を表彰しにやってきたという設定。

どうせだったら怪獣同士、的場文男さんとツーショットして欲しかったと思ったり。

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その的場文男は今日の2レースを勝って通算7146勝目。

佐々木竹見の7151勝を更新するのは7月最後の大井開催になるのでは。

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佐々木竹見の全盛期はもちろん、知らない。

引退間際、1日に1鞍か2鞍しか乗らないのにほとんど◎印がついていて、不思議な騎手だなと思っていた記憶がある。

佐々木竹見の凄さを知ったのは引退してから。

的場文男が勝ち星を積み重ねるたびに、その名前が聞かれるから。

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短期免許で乗りに来ていた、赤岡修次の足跡。

来週からは高知競馬に復帰するとのこと。

高知競馬といえば最近、本来は赤岡と二枚看板の永森大智があまり勝てていない印象。

2ヶ月ばかり本場での騎乗を離れていても、今年のリーディングは赤岡になりそうな気がする。

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いつも間にか名物になってしまった辛い焼きそば。

暑さで胃腸が弱ってきてる手ごたえがあるので、今日は手を出さず。

そしてなんと、ビールも飲まず。

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しかし三喜食堂でカツ丼を食べてしまったから、胃腸への負担どうこうは曖昧になってしまったけれど。

カツ丼食べて、馬券はマケ丼だった。

まあ、これは毎度のこと。

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夏、日曜の夕方。

平日ナイターが基本の川崎競馬場ではせいぜい年に一回の開催なのだが、好き。

ようやく涼しい風が流れてくる17時の1レースが嬉しくてたまらない。

ただこの日のメインレースは8頭立て。

変則開催になると、なかなか馬が集まらないね。

南関はあまり、他場への遠征を好まないようにも見えるし。 

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3レースから参戦して、的中したのはメインレースのガチガチ三連単7.2倍のみ。

何も当たらないよりは、ね。

また次、ネクストチャンス、前を向いて生きよう。

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そんじゃ、またね。

石和健康ランド(山梨県笛吹市)

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桃の国に来ました。

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どこを見ても桃。

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何というか、何でも桃色。

男だったらみんな大好き、桃色。

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出だしから桃を推しつつ、飲んでいたのはブドウのお酒という話。

石和温泉の駅に着くと、だいたい駅中ワインサーバーで一杯飲んで、深呼吸して、「ああ、山梨に来たなあ」と分かりきったことを再確認して、スタートするのがいつものパターン。

ごめん、大事なとこ嘘ついてる。

「だいたい」じゃなくて「いつも」だった。

飲まなかった記憶が出てこない。

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で、灼熱の甲府盆地

トータルで日本一暑い場所は沖縄には違いないが、瞬発力なら群馬か岐阜か、山梨だと思っている(山形あたりも怪しいが)。

はやる気持ちを抑えられず、ワインを飲んでる間に送迎バスが出てしまったという下調べの悪さもあって、石和健康ランドまで歩く。

歩いたって駅から10分くらい。

大した距離ではないけれど、繰り返すがここは灼熱の甲府盆地

両腕、半袖焼けがこんがりと。

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道中にはブドウ畑も。

学生の頃、体育の先生が「山梨は雨の日がずっと続いて、暑い日がずっと続いて、それが極端な土地だから桃やブドウの栽培に向いてるんだ」と初回の授業で話してくれたことを今でも覚えてる。

18歳の山梨入門から、38歳の今でもこの土地が大好き。

いつかは山梨に帰ろう、と思って生きている。

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そして石和健康ランド到着。

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受付の、ヴァンフォーレ甲府のユニフォームを着たお姉さんが「本日は混雑しておりまして、誠に申し訳ございません」とお金を払う前から謝ってくれる。

さすが三連休の中日だと思ったが、実際に入ってみると特に浴場は混雑感もなく、サウナも水風呂もすんなりと。

ここの高温「熱風サウナ」には毎時00分のアロマタイムがあるが、名前のように優雅なイメージではなく、実際にはおじいちゃんが忍者のように竹筒?でサウナストーブにアロマ水を注入してくれるというもの。

人力注入アロマタイム、この日のアロマはペパーミント。

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サウナ90℃、水風呂15℃。

水風呂は深い分、沈み込むと肩から冷たい重みがずっしりと感じられて、こんな暑い日には出たくなくなってしまう。

55℃の香りが強いヨモギサウナもまた良し。

利用者も分かっていて、熱風サウナと人気を二分していた。

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受付のお姉さんが言ったことは間違っていなくて、レストランはかなり混んでいた。

しかし、ひとりならどうにでも。

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ドリアの中身は、ほうとうの麺だった。

ここは桃の国だけどほうとうの国でもある。

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錦糸町のニューウイングに似た、人を堕落させる雰囲気の部屋も。

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外が暑いのは分かってるけど、涼しくなるのを待っていたら秋になってしまう。

そろそろ行きますか。

別れは、適度に名残惜しいくらいが一番いい。

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甲府駅まで鉄道、そこからはバスに乗って小瀬スポーツ公園中銀スタジアム。

フランス対クロアチア、ではなくてヴァンフォーレ甲府FC岐阜

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犬は可愛かった。

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試合はシビアだった。

1対3で逆転負け、後半は得点の匂いもしなかった。

こういう時はこのチームは存続してくれてるだけでいい、と古い気持ちを持ち出して自分を慰める。

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もうスポンサーもつかなくなっちゃったの!?ってな時代も乗り越えてきたんだもんね。

このあたりのことはまた機会をあらためて書きたい。

書きたくなってきた。

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こういうのもらったから、また来るよ。

有効期限は8月一杯ね、了解しました。

 

【石和健康ランド

https://www.kur-hotel.co.jp/isawa/