今日は静岡まで、サウナしきじに行ってやろうかと思っていた。
東京発1003のひかり507号で、行ってやろうかと思っていた。
ところがまず雨の予報に心を折られた。
サウナしきじとあわせて行ってみようかと思っていた、静岡の桜湯が火曜定休であることに気づいて、さらに心が折られた。
夕方には東京の新型コロナウイルス感染者が今日も50人台とのニュースを聞いて、トドメを刺された。
この状況ではどこに行っても嫌な顔をされてしまうし、実際迷惑だろう。
かつてO157が流行した時、度合いが激しかった大阪の堺市民が「堺の人間みなバイキン扱いや」とインタビューに答えていた。
今はどこに行っても東京の人間はバイキン扱いだ。
いつだって孫に会いたいはずの群馬の両親でさえ、帰ってこいと口にしない。
俺はそこでああ、俺の両親はまだまだ生きる気があるんだなと思った。
渡り鳥とんで行って春になった
哀しい実のない花が咲く
(寺山修司『スポーツ版裏町人生』より)
実のない花さえ咲かないような春だった。
2020年は心を折られっぱなしの前半戦だったが、ようやく終わる。
後半戦はマシになるとも限らないが、信じるのは自由だろう。
前半戦最後のサウナは豊島区北大塚のカプセルイン大塚だった。
それじゃまた皆さん、後半戦で会いましょ。