南口から徒歩5分、住宅地だがすぐに銭湯としか思えない高い煙突が見えるので、そうそう迷う場所ではない。
「水の宝石 軟水風呂」は看板の存在感とそのキャッチの彦摩呂感。
アパートでも建てれば駅近物件であっという間に部屋が埋まりそうな立地(最近はそうでもないのかなあ)、あえてそこで続ける銭湯経営。
これは相当、水に自信があるに違いない。
入店前に軟水風呂について予習。
汚れが完全に落ちる、新陳代謝、美容、血行が良くなる。
「軟水は水の宝石と言われます。当湯の軟水風呂でヘルシーなバスタイムをお楽しみ下さい」
当方はサウナ好きですが、今日は入浴も楽しもうと思います。
そう思って入ったらこんなことになっていた。
「普段通りお水も飲めます」とのことで井戸水にも自信ありのようだが、ひとまず残念。
まあまた来りゃいいんだけどね。
(写真 増穂湯HPより)
浴場には河口湖からの富士山の画が鮮やかに。
これはまだ、去年の秋に描かれて間もないものだという。
サウナは同じ京王線沿い、柴崎の神代湯と同じサンエンジニヤリング社のガス遠赤外線式。
テレビは無く、上段下段で8人ほど入れるサイズ。
96℃でふわふわサウナマットの黄色が眩しく明るいサウナだったが、サウナ室を独占状態で出入りが少なかったせいもあってか、男らしいガスの臭いが強め。
そして水風呂無し!
しかしわざわざサウナ利用者専用ということになっている、飲用可の水シャワーがある。
固定されたシャワーヘッドからの重い水流を後頭部から背中、そして顔面で受けるのもいいもの。
サウナ後に静水面へ身を沈めるのがクールダウンなら、猛々しい流れに自ら立ち向かっていくのもまたクールダウン。
これが多摩川と江戸川のボートレースの差、違いますか?
そして、どうしてなのか番台前のスペースに鉄道模型のレイアウトが。
先に出てきた子どもさんはこれを見ながらパパ(ママ)が出てくるのを待っててね、ということなのだろうか。
それとも単純に店主の趣味か。
15時開店の金曜定休。
460円の料金に、サウナ利用はプラス200円。
シャンプー、リンス、ボディソープは備え付けが無いので持っていくかここで買うか。
増穂湯、こうなったら水の宝石を体感するためにもう一度足を運ばねばならない。
今の自分にとってここは約束の地。
【増穂湯】