キッチン南海の看板が緑色なのは、南海ホークスからの着想なんだろうか。
たぶん、偶然だな。
ここは高円寺駅南口。
南口を出て、中央線の高架沿いを中野方向に歩いて、環七にぶつかったら右折。
歩いたって大した距離じゃない。
今回の目的地はサウナサンデッキ。
この建物は1階はコインランドリー、2階にスタジオ、3階にサウナサンデッキ。
2階の入り口はスタジオとサウナサンデッキ受付の併用で、汗をかきたい人間はお金を払った後3階に上がっていく形。
スタジオを借りてバンド練とかやる人生を歩みたかったな。
俺は何の楽器も弾けないまま、不惑を迎えることになってしまいそうだ。
歌だって上手いなんてお世辞でしか言われたことないし、カラオケでも大した点数出したことない。
このあたりは来世への課題。
35分850円、70分1150円、90分1350円…と細かく料金区分が設定されているのがこのサウナの特徴だ。
30分風呂に入りたい、それには服を脱ぐ時間も着る時間も必要だ、だったら5分足してやる。
そんな人間的なやりとりの末に生み出された料金区分なのかもしれない。
人間、特に商売人のやることには何かしらの意味があるもの。
ナウサ。
サウナはコの字型、10人超は入れる広さ。
カラカラ系で体感は90℃くらい。
気になるのはサウナマットが弱り気味なこと。
サウナしきじとはさすがに比べようもないが、ちょろちょろとではあるが水が落ちてくるタイプの水風呂。
ここのところの冷え込みの影響か、13℃の表示に嘘はなさそう。
意外と?いい水風呂。
ホームページを見ると「ミニサウナ」って書いてある。
入ってみるとサウナだって水風呂だって、別にミニじゃない。
「ミニです」と下手に出られると、「いや、サンデッキ立派なサウナじゃんかよぉ」と返してあげたくなる。
古い。
古いです。
これはもう仕方がない。
飲食ができることにビックリした。
確かにここには厨房もある。
例の細かい料金区分、6時間コースも12時間コースもある。
それだけ居るには食事も必要ですね。
老朽化は隠せないんだけど、造られた当初はおしゃれサウナだったことを思わせるところもあって、そういう時の流れに思いを馳せつつ味わうサウナ。
隣の中野駅の、サウナノーベルもこんな雰囲気だったな。
中央線沿線には老兵がただ消え去るのみではなく、かつての栄華の片鱗を忍ばせながら生き残っていく、そんな文化があるのかもしれない。
サウナノーベルを思い出したところで、70分コースは制限時間一杯。
中野方面に向かって、さらに歩いてみる。
たそがれサウナのハシゴ?
いやいや。
サウナノーベルではなく、喫茶ノーベルでおやつの時間。
バナナパフェ、750円。
【サウナサンデッキ】