人生初の門別競馬場。
各所でされている「歩いて来場することが前提になっていない」という紹介が事実であることを、富川駅から歩いてきたことで実感する。
今日のお客さん何百人いたのかは知らんけど、もしかして歩いてきたのは俺ひとりじゃないか?
パドックは小綺麗でコンパクト。
なんだか保育園の園庭のような雰囲気。
可愛らしいチャイムが鳴ると、騎手が出てきて馬に跨る。
「はい、これからレースの時間ですよ」
「お馬さんと一緒に頑張りましょうね」
とにかくね、可愛らしい作りの競馬場なのよ。
全般的に女性のセンスで構成されている気がする。
実際に来るのはしんどい競馬場だけど、子どもを連れてきたら喜びそう。
人と馬の距離感も、高知競馬場に匹敵する近さ。
3レース、人気の岩橋ノアヴィクトリーが快勝すると、おそらくは馬主さんの「ありがとう!ありがとう!写真撮ろう!」という喜びの声が聞こえてきた。
観客の中でも時折「うちの馬が…」「○○さんの牧場の馬が…」なんて会話が交わされている。
あらためてここは馬産地の競馬場、お客さんも結構な割合で関係者くさい。
ただ関係者だからといって馬券的中してるわけでもなさそうだったけど。
雨が降ったり止んだり。
外で観戦してるお客さんは少ない。
俺もしばし、ポラリスドームで室内観戦。
あれ、今年は五十嵐冬樹はどうしちゃってるのさ?
だんだん暮れていく門別競馬場。
俺は黄昏時の競馬場が好きなのだが、曇り空のせいで夕焼けとは無縁のまま暮れていってしまった。
ゼッケンに名前がないので分かりにくいが、前走は高知競馬で走っていたリワードデュラン。
他にもハッピーチャージやウインプロスパーなど、高知競馬にゆかりのある馬が何頭か。
馬券はいつもより調子が良くて、おかげさまで一進二退くらいの内容。
陽が落ちたら雨が強くなって、馬場も外を回ったら完全に駄目そうな雰囲気になってきたところで撤退を決意してタクシーを呼ぶ。
馬たちも、そんじゃまたね。
お迎えが来てくれたおかげで、ホテルに向かうことができました。
富川ハイヤーさん、ありがとうごさいました。
これは来る時に撮ったもの。
こんな風景が続くところ、雨に打たれながら帰る羽目になってたら今頃どうなっていたか。
繰り返しますが、富川ハイヤーさんありがとうごさいました。