
北海道、メジャーリーガー田中将大を輩出した駒大苫小牧高校がある苫小牧から、馬産地の日高を経由して様似までを結ぶ日高本線。
2015年1月から、途中の鵡川から終点様似まで列車は運行されていない。
土砂流出による運行不能状態。
災害により運行出来なくなった公共交通機関が、復旧を諦めそのまま廃止になる。
今の日本ではよくある話だ。

近くには沙流川が流れている。

ホームは一面一線の最小限。
しかしかつては日高本線のみならず、ここから沙流鉄道なるものが分岐していたのだというだから、物事は調べてみないと分からないものだ。

正式には廃止になっていない。
しかしJR北海道は大赤字の現状、そして周辺の自治体も金は出したくないと。
睨み合いのまま休止されている状況、間違いなくこのまま廃止になる。

近くには富川高校もある。
以前はこのホームも通学定期の高校生で賑わっていたのだろうか。
1学年1クラスくらいの、小さな高校のようだけれど。

これは翌日の朝。

橋の先が霧に吸い込まれているように見える。
向こうから、キハ40が走ってこないものだろうか。
走ってきて欲しい。

もう列車は来ないけど「とまれみよ」。
やっぱり、もう一度走ってくれないものだろうか。
走らせることはできないものだろうか。
できないから、今みたいなことになっているのは理解できるんだけど。

お願いですから。

もう一度。

そこを何とか。

日高本線下り、途中鵡川で代行バスに乗り換えるわけだが、起点の苫小牧ではしっかりと様似行きとして表示されていた。
ありがとう。
列車さえ走れば、すぐにかつての姿に戻れるんだけど。