「別に忘れる必要はないけど、たまに思い出して笑ったり後悔したりするくらいがちょうどええんちゃうか?」
園田競馬の現役厩務員さんが著者のエッセイコミック。
並外れて発情する馬、やたら発情させる若き栗毛馬、男社会を和ませる女性厩務員、すぐ涙ぐむ新人騎手など、サラブレッドと暮らす日々の出来事が楽しく描かれている。
ただやっぱり馬との別れ、それも安楽死処分…
辛いところもしっかりと描かれている。
「結局馬にとっての幸せなんて、生きている間にどんな人が自分のそばにいてくれたかってことなんじゃないかな?」
あと、この田村正一さんはダビスタから競馬に興味を持ってこの世界に入ったらしい。
競馬関係者の中からも、ダビスタから競馬に惹かれたエピソードがたくさん出てくる時代。
ダビスタは競馬人気に貢献したし、こうして人材まで競馬界に引っ張ってきてくれたような素晴らしいゲームだったんだけど、あの頃競馬界は「騎手の評価が気に入らない」「実名を使うなら金よこせ」とか、そんな程度のリアクションしかしていなかったことを思い出した。
園部さんだって馬主やってくれてるのにね。