【突き破る】高松宮記念予想【2020】

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◎モズアスコット

○タワーオブロンドン

▲ダイアトニック

△グランアレグリア

△ダノンスマッシュ

△ノームコア

 

2011年3月の東日本大震災の後。

世の中は暗く放射能は恐ろしく、スポーツ紙にもスポーツが出てこない。

そんな時期に遠い遠い中東の空の下で、国際レースを制した日本馬がいた。

何頭もの日本馬が遠征しては敗れ、ホクトベガに至っては現地で土に還った、鬼門のドバイワールドカップ

それをこんな年に勝てるものなのかと、俺は深夜のテレビ中継を信じられない思いで観ていた。

勝ったのはヴィクトワールピサ、鞍上にはミルコ・デムーロ

イタリアで育ち、日本の魂を抱いたデムーロはレース直後の馬上インタビュー(これ日本でもやって欲しいんだよね)で「私は日本を愛しています。ありがとう」と泣いていた。

翌日のスポーツ紙の一面はヴィクトワールピサで埋まっていた。

俺はコンビニに並んでいるスポーツ紙を全て買った。

書き手の喜びが溢れた記事ばかりだった。

あの時ほど嬉しく、ずっと競馬を見続けてきたことを誇らしく思ったことはない。

 

◎モズアスコット。

今思うと競馬場で競馬を観る、その当たり前がどれだけ贅沢なことであったか。

根岸Sパドックで、この馬は他の馬と全く造りが違うと思った。

芯が強いが柔らかい、しなやかな馬。

ダート初挑戦でも買わずにはいられない、そう思わせる姿形をした馬。

そして俺に三連単6万馬券をもたらしてくれた馬。

条件不問。

芝とダートのマイルで頂点を取ったこの馬が末脚一閃、明日は芝のスプリントでタイトルを獲る。

そしてこの馬の背中には心強いミルコ・デムーロがいる。

 

○タワーオブロンドンは前哨戦で3着に敗れたところを逆に評価したいが、乗り難しい馬であるとの評もあり、やむない事情があるとはいえルメールから福永への乗り替わりを差し引いて次点まで。

▲ダイアトニックはモズスーパーフレアが内枠勢と競って飛ばして消耗戦になれば台頭する、本来1400mがベストの馬。

△グランアレグリアは同じ藤沢厩舎ならどうしても○より下の序列、△ダノンスマッシュは左回りをマイナスに取ってこの評価。

最後の△ノームコアは陣営も認める他力本願の追い込み馬、ならば腹を括って後ろからいく横山典への乗り替わりは適任だ。

【馬体充実】フェブラリーS予想【2020】

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◎モズアスコット

○ワイドファラオ

▲インティ

サンライズノヴァ

△ワンダーリーデル

ノンコノユメ

 

◎モズアスコットは前走の根岸Sパドックで一頭馬体が違うように見えたのは芝馬だからか?と思っていたらあの快勝劇。

初ダートの1400mでマーフィー騎乗のコパノキッキングを差し切ってしまったのだから大したものだ。

距離延長になるがここ数年は根岸Sからの参戦組が優勢で問題なし、ダートで開眼して再び充実期に入ったと見てこの馬からいく。

 

○ワイドファラオと▲インティは先行力を評価。

アバウトだがどちらかは前のまま残るのでは……という考え方。

とかくインティは去年の覇者だけに高く評価したいが、ここに来てどうもレース運びに器用さが出てきたのが勝ち切れない結果に繋がってしまっている感。

サンライズノヴァは地力はあるが、今回鞍上と戦法を変えるという(差しの競馬をするらしい)二重の変化に?マーク。

△ワンダーリーデルに騎乗する横山典は当日が52歳の誕生日、最後の△ノンコノユメはスタートさえなんとかなれば。

フェブラリーSに向けてたまには馬券の自慢をさせてくれ

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フェブラリーS 過去3年の予想と結果

2017年

ベストウォーリア 2着

○モーニン 12着

ゴールドドリーム 1着

△カフジテイク 3着

ノンコノユメ 7着

アスカノロマン 15着

2018年

ゴールドドリーム 2着

テイエムジンソク 12着

ノンコノユメ 1着

サンライズノヴァ 4着

△キングズガード 6着

インカンテーション 3着

2019年

◎インティ 1着

ゴールドドリーム 2着

▲オメガパフューム 10着

ノンコノユメ 13着

△クイーンズサターン 11着

△モーニン 4着

 

ノンコノユメ好きだな……という感想はともかく、フェブラリーSは馬券の相性がいい。

◎ー○▲ー○▲△△△に、○▲ー◎ー○▲△△△の折り返しも買うスポーツ紙型のフォーメーションで、2017年と2018年は文句なく三連単を的中。

2019年は3着がない、と見せておいて当日の東京競馬場ではこんなことを呟いていた。

そのユラノトが3着に来てくれたもんだからこの年も的中。

ブログで遡れない2016年も、軸にしたノンコノユメ(本当にノンコノユメ好きだな)がモーニンの2着に突っ込んできて万馬券を獲った、はずだ。

古くはサクセスブロッケン単勝で勝負して、払い戻しを受けた後そのまま羽田空港に直行してスネ夫のごとく味噌ラーメンを食べに札幌まで飛んだこともある。

珍しくというか、唯一といっていい得意なレース。

基本的には前目にいく馬、ただし相手には思いっきり後ろから追い込んでいく馬も加えておくのが例年のパターン。

それに今年は前日に雨が降る予報だから、まったく追い込みが効かないこともないだろう。

穴が出るなら後ろからの馬だ。

 

今年は的中したら佐賀に行きたい。

未踏の佐賀競馬場に行きたいのだ。

普段からの感謝の気持ちをダイレクトに伝えるべく大枚を妻に渡して、残った金で旅に出ればいいや。

そして今のところ、今年はノンコノユメを買うつもりはない。

東京競馬場で逢おう 根岸S

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午前中は仕事に行っていたので、今日の東京競馬場には10レースの早春Sから参戦。

ここはプラス18キロの善臣先生サンアップルトンを軽視してハズレ。

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わざわざね、日曜に出勤するのには理由があったのですよ。

それはあまり人には聞かせたくないお話をするため。

人に処分を下すお仕事をするため。

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一人を信じるということは、もう一人を裏切るということ。

裏切りは残酷だが、信じることもまた残酷を生み出す。

こちらも心が痛くなるが、どうもこれは給料に含まれていることになっているから、誰にも鑑みてはもらえない。

週明け、身近だと思っていた一人の生活が、おそらくは暗転する。

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そりゃあ、酒でも飲んで馬券でも買わなきゃやってられないわけですよ。

アルコール7%の清涼飲料水、朝から何も食べていない(何も食べる気にならなかった)ところに流し込んだものだから、てきめんに効いた。

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本日のメイン、根岸Sパドックへ。

初ダートのモズアスコットは一頭馬体が違って見えた。

芝馬ゆえにかもしれないが、なんにせよ特別目についた馬は買いたくなる。

そして8歳馬、これが重賞初挑戦のスマートアヴァロンの立ち姿が実に美しかった。

歩く姿ではなく、逆光の立ち姿が美しかった。

戦績からすると推しにくい馬ではあるが、美しいものには逆らえない。

午前の仕事とアルコール7%のおかげで、気持ちが感傷的になっていたのもあるが、とにかく俺はこの2頭を組み込んで三連単を24点買った。

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そうしたら三連単6万馬券的中ですよ!

普段は馬柱を見ながらうんちくを垂れて、それでもかすらない馬券を買い続けている。

今日はアルコール7%で、美しく見えた馬を買ったら原資が29倍になってしまった。

俺は飲んでいたほうが物事がよく見える男なのではないか。

飲んでいたほうがバリバリ仕事ができる男なのではないか。

飲んだら幸せになれる男なのではないか。

馬券さえ当たれば、世の中は生きやすい。

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で、いきなり無駄遣いするのもあれなので、おとなしく府中駅前のココカラファインでチョコパイを箱買いして帰ったわけです。

「今日のパパはお仕事をした上に万馬券まで当てた」と、子どもの前で大威張りでチョコパイの箱を開けると「あなたたちもパパもチョコパイは一日1個までよ」と妻。

細く長くチョコパイを楽しみつつ、フェブラリーSの訪れを待つ。

出遅れても勝ったモズアスコットは今日のレースがあまりにも強すぎて、かえってフェブラリーSでは怪しいと思っている。

名古屋競馬場で逢おう 新春盃

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親子連れの乗客から、心なしか冷ややかな目を向けられながら、レゴランドのラッピングトレインを降りて、名古屋競馬場へ向かう。

そんな2020年の2日目。

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昨日までいた高知競馬場には、家族でいらっしゃいの雰囲気があった。

実際に競馬場には子どもたちの声が響いていた。

それに対して名古屋競馬場は賭場だ。

小さくとも子ども向けのコーナーはあるし、実際に子どもの姿も少なめだがある。

しかしここの雰囲気は賭場だ。

間違いなく賭場だ。

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再来年の春には弥富への移転が決まっている。

それまでの間は、わざわざ金を使って小綺麗な競馬場を演出することもしないのだろう。

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ところで弥富は愛知県弥富市

名古屋競馬は名前を変えなければおかしいことになってしまう。

愛知競馬になるのか、それとも弥富競馬?

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変わらず頑張り続けている宮下瞳ママ。

パドックで馬上のママになる際、厩務員さんに「よろしくお願いします」の声を掛けるのが可愛らしい。

女性の年齢に触れるのは野暮だが、俺より年上でこんなに可愛らしい女性は、宮下瞳しか知らない。

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しかしなあ、時代とはいえ専門紙の600円は高い。

全レースやれば1レースあたり50円だが、バラ売りはされていないわけで。

調教欄も「中間軽目」ばかりで何が何やら。

事実を書くしかないから、こうなることは仕方がないのだろうけど。

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場内にあるレストランは、名前が泣かせる「あらぶ」。

うなまぐろ丼は700円。

弥富にいったらこういうお店もなくなってしまうんだろうね。

ネット投票特化型のナイター競馬にするらしいし。

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「なんでわざわざ現地まで行って競馬するの?」の時代になっている。

家の中は暖かいし、喫煙所を無視して歩きタバコをするおっさんもいない。

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人手が掛からなければ、運営側も経費を節減できる。

それはもう先達として、ミッドナイト競輪の大きなメリットとして語られている。

馬券はたくさん売れてほしい、しかし観客は邪魔。

それが僕らが夢見た令和の競馬だったということだ。

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そういう自分も、わざわざ名古屋競馬場まで来て園田競馬の馬券ばかり買っていたのだから、同じようなものだ。

この日の園田競馬は頭が堅そうなレーズが多く、検討が楽だったもので。

名古屋競馬での負け分を園田競馬で補填するソリューション。

本当に補填し切れたかどうか、そんな丁寧にカウントする神経があったなら、きっと競馬なんぞやっていない。

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真っ白で海岸のような白い砂なのに重馬場の発表。

この光景も、あと2年で思い出になるらしい。