ここは新小岩

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ここは新小岩駅

天国に一番近い駅。

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「猛スピードで通過する成田エクスプレスに引き寄せられる」とかいう話で、屈指の自殺者が多い駅だった。

今はどうなんだろう?

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人は亡くなったら、皆それぞれの天国に向かうものだと信じたい。

もちろんそれは自分にとって、これからの当事者としての希望。

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人生はゲーム、と割り切って生きられますか?

ゲームにしてはバランスが悪い、難易度が高過ぎる。

たけしの挑戦状』並みに理解不能で、そもそも『バンゲリングベイ』並みに目的もわからない。

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誰が誰でもいいんですが、楽しく生きたいとは思ってますよ。

サワー飲んだら楽しくなりますか?

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とりあえず生きていれば、というのもしんどい話。

他の人には生きろ、と言いますけど。

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生きていれば押し潰されることがある。

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生きていれば崩れ落ちることもある。

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川を失った橋。

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ツキのある人についていく、というのもひとつの考え方。

俺が、あなたが、ついていくのを決めた時点で相手はツキを失っているという解釈も。

パワーは大概、正より負がでかい。

正の天井は見えていて、負は毒の沼地で底なし沼。

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新小岩にも学問の府があった。

ごめんなさい、知りませんでした。

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初めて果てまで歩いた駅前のアーケードはルミエール商店街。

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今も昔もグローバル社会ですよ。

災害が起こるとインバウンドはくたばります。

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どうせ生きるなら猫のように生きたい。

こちらの内心を見透かしたのか、鋭い眼で睨んでくる。

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それでもやっぱり、猫のように生きたい。

右側の生き物は何ですか?

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とりあえず江戸川区に住んだら、毎日が楽しいんですか?

天国は江戸川区なんですか?

江戸川区天国無番地。

どうやって行けばいいのか、駅前の交番で聞いてみるよ。

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さて、俺はまだ生きているので。

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生者の天国に寄って帰る。

レインボーステークスの馬券はもう仕込んだ。

 

さよならK-Shop

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改札前の本屋と売店

昨日の光景。

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京王だから、K-Shop。

今日になったら、もう二度と開かない売店になっていた。

 

働いてたおばちゃん……いや、元お姉さんはどこに行ってしまったのだろうか。

 短い期間のお付き合いだったが、途中で明らかに商品や釣り銭の渡し方が変わったり、ある朝から「ありがとうございます」ではなく「いってらっしゃいませ」と言われるようになったり。

あれは働きながらおばちゃん……いや、元お姉さんが生み出した最適化だったのだろうか。それとも本部からやってきた、タバコくさくて脂っぽくてどんなに暑い日でも長袖シャツでしかし腕は雑に捲っている男からの、面倒くさい指導でもあったのだろうか。

 

特段この店が消えてしまうことにより不便になってしまうということもない。

そこが閉店の要因であることには間違いないのだが、しかし俺はこんな寝る前に布団の中でiPadを打ちながら資本主義の話なんかしたくない。

ただ寂しいだけだ。

資本主義も、気づきも学びもカイゼンも大嫌いだ。

そんなものは全部クリーンセンター多摩川で燃やし尽くしてしまえ。

ガランとした駅を、空っぽの心で労働のために通過しなくてもよい日がこないものだろうかと、都合のいい想像をしているだけなんだけど、結局。

ケーキ8個分の労働

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昼は子どもたちが主役の相撲大会、夜はカラオケ大会で爺さん婆さんの晴れ舞台。

絵に描いたような、小さな神社の年に一度のお祭りの日、息子は「年長の部」で相撲大会に参加した。

 

結果は3位。

30人は参加者がいたから立派だ。

全盛期の大乃国ばりに受けて立つ勝ち味に遅い相撲、しかしだからこその安定感があった。

一度足を滑らせたら終わりのトーナメント戦、息子なりの思惑があっての大乃国だったのだと信じたい。

「にくのおおいおおのくに」。

 

賞品はメダルとお菓子とケーキ。

大きな空箱を渡されて「帰りにケーキ屋さんで中身をもらってください」という気の利いた展開。

そのケーキ屋で「おめでとうございます」の言葉とともに受け取ったのはチョコのホールケーキ。

パパが1時間働いて生み出す価格のケーキを、息子は子ども相撲5番で勝ち取った。

 

パパは明日からまた、1日あたりケーキ8個分の労働をする5日間が始まる。

ケーキ10個分働いても、どうせ払われる賃金は8個分だ。

こうなったら差額はケーキでいいから支給しろ。

希望はショートケーキとチーズケーキで。

月曜日は嫌い。

その次に日曜の夜が嫌い。

平成最後の夏、最終日

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大人になっても、おじさんになっても、8月31日は寂しい。

幼稚園も小学校も中学校も高校も、8月31日は夏休みの最終日だった。

大学は、ずっと休みのようなものだったけど。

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面倒なことは来月の俺に任せる!

と、定時ダッシュで職場を後にする今月の俺。

横浜線、中央線、さらに富士急行線にまで乗り継いで都留市まで行く。

すべて今日の午後の、会議中に決めたこと。

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相変わらず寂しげな都留市駅

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寂しげな街にも名店はある。

都留市駅近くの松鶴、1998年以来通っている中華料理店。

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20年間食べてる味、ホイコーロー定食は720円。

デビュー当時は650円だった。

あれから消費税が上がって、消費税が上がって。

実質的な価格はあまり変わっていないような。

ママもさすがに年齢なのか、あまり元気がないように見えて心配になった。

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で、今日の都留は八朔祭の前夜祭。

八朔祭の日は、この寂しげな街のどこにこんなに人がいたの!

というくらいに賑わう。

20年前の八朔祭、一緒に訪れた子が今の妻でして…

なんて美しい物語は持ってない。

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楽しいのは、ハレの日は堂々と夜を楽しめる子どもたち。

どんな祭りも結局主役は子どもだと思う。

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いっそ朝まで飲んで帰ろうか、と思ったけど妻の顔が脳裏に浮かんでやめました。

いい夫。

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そもそもがもう、朝まで飲む体力なんてないという話。

戸惑いばかりの不惑はすぐそこに。

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サウナはより道の湯で。

泰安温泉と迷ったが、こちらを選んだ。

どうも泰安温泉には、20年前の俺がいそうで。

20年後の俺の腹の肉を摘みながら「おじさんも苦労してるんですかねえ?」なんてニヤニヤしながら言われそうで。

あいつはそういうヤツだった。

あいつは食えない男だった。

でもまあ、いいヤツだったよ。

今の俺よりは絶対に。

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素直に帰る、終電は都留市発2201。

8月は夏、9月は秋。

今夜家に着く頃には、もう秋。

 

サウナ&カプセルホテル GANT(ガント)

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とりわけ水風呂が評判のサウナ施設、ガントのホームページを見ると名鉄新岐阜駅からの案内が出てるんです。

JRの岐阜駅に降り立ったお客さんも、まずは新岐阜駅を目指してくださいと出てるんです。

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しかし現代に、新岐阜駅はありません。

かつての新岐阜駅名鉄岐阜駅に名前を変えてしまいました。

それでも頑固に、どうしても新岐阜駅を目指したい場合は2005年まで遡る必要があります。

当時はこの道を、岐阜市内線が走っていました。

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我々が生きているのは平成最後の夏、2018年なので名鉄岐阜駅から徒歩8分。

少々寂しい商店街のアーケード下を歩いてガントへ到着です。

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入泉料は1850円。

これでも高いとは思わないサウナだったけど、朝来ると800円で入れるらしいよ。

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(撮影許可済み)

サウナは遠赤外線90℃、水風呂は広々16℃です。

サウナ室の脇に、小ぶりだけどライオンの口から水が流れている貫禄の浴槽があって、そちらが水風呂だと思って入ったら熱かった(笑)。

ガント自慢の水風呂は堂々と浴室のセンター、そこには一度立ち上がってももう一度思い直して身を沈めたくなる滑らかさと爽快感があります。

これはもう再訪決定!

東京に帰ってから、またこの水風呂に入りたくてたまらなくなるのが目に見えていて悩ましいですね…

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この日サウナ室のテレビでは甲子園、大阪桐蔭VS沖学園の試合が。

「根尾君も本当は飛騨の子なんだけどなあ」とおそらく常連さんの嘆き節。

甲子園が近くて遠い大阪の球児が地方に野球留学するのはよくあるパターンですが、本当に突き抜けた球児には大阪の高校からスカウトが来るんですな。

大阪桐蔭はこのまま突っ走って第100回大会を優勝、ちなみに旋風を巻き起こした金足農業に2回戦で敗れていたのが岐阜代表の大垣日大でしたとさ。

 

【サウナ&カプセルホテル GANT(ガント)】

http://www.sauna-gant.com