2月に入ってから、4歳の息子と会っていない。
夫婦不仲で妻が子どもを連れて実家に帰ってしまって…というわけではなくて、実家に帰ってはいるのだけれど、里帰り出産のため。
順調にいけば、順調にいってくれるはずだが、来月の今頃には家族がひとり増えているはず。
息子も最初は「パパに会えないのは寂しい」とか、東京に居残る父を気遣うようなことも言ってくれていたらしいのだが、最近は田舎の環境を伸び伸び楽しんでいるらしい。
父親に似ることなく、相変わらず適応力の高い男。
それでいい。
「パパの顔忘れた」とも言いだしているのだとか。
これもまた、それでいい。
君が楽しんで毎日を生きてくれているのなら、それでいい。
父親は家庭の裏方だ。
ところで俺は、自分の父親をパパと呼んだ記憶がない。