立川は、たくさん住んでいたはずの友人たちが、いつのまにか誰もいなくなってしまった不思議な街。
自分自身は住んだことがないくせに、来るたびに懐かしくて、取り残された思いがする街。
ここから巣立って、みんな遠くへ行ってしまった。
今日のサウナは、その立川にある高砂湯。
この銭湯は今月末で閉店してしまう。
サウナ→水風呂の後に、ラドンの小部屋のベンチで休憩しながら「多摩の銭湯はこれなんだよな」と思った。
でも他に、あらためてラドンの小部屋がある多摩の銭湯の名を挙げようとしても、すぐに思い出せるのは西調布の鶴の湯くらい。
調布にあった第一富士見湯、宮の湯あたりにはあったっけ?
あのやたらとお湯が熱かった、聖蹟桜ヶ丘の立花浴泉にはなかったと思う。
ぼんやりと持っていた「多摩の銭湯はラドン」のイメージは、ただ高砂湯に依存していたのかもなぁ。
他のお客さんたちは、来月からどこのサウナに通おうかと話していた。
けれど、これから先を細く長く、東京の西側でサウナを趣味にしながら生きていくのは難しそうだ。
以上