晴れた日は名古屋競馬場へ。
去年の1月2日も俺は名古屋競馬場にいた。
それは名古屋駅からあおなみ線で向かった先の「土古」にある、年季の入った競馬場だった。
その後競馬場は移転して、今年の俺は近鉄蟹江駅から無料の送迎バスで、名古屋競馬場へやってきた。
しかしさあ、やきそば1パック600円の競馬場での勝負はしんどかったよ。
人気サイドで決まっているように見えて、なかなか順番が合わない。
ボックスにして大きく囲うほどのオッズでもなく、そもそもそんなに点数を増やせるほどの資金もなく。
競馬でやられた後は、尾張温泉東海センターへ。
HPの交通案内には近鉄蟹江駅からタクシーで7分と書かれていたが、俺は負けた人間らしく、30分をかけて蟹江の街を歩いた。
入った瞬間に「高度経済成長!」と思った。
浴室内に目いっぱい広がった温泉、露天にも広がった温泉、ずらっと並んだカラン、湯気の向こうには正月らしく三世代のお客さん。
血は引き継がれていると思った。
これが少子高齢化が進む国の光景とは思えなかった。
こんなに賑やかで華やかな温泉施設なのに、サウナだけは細長くてテレビもない、取り残された空間になっていた。
【尾張温泉東海センター】
以上