2022有馬記念 短評と予想

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1枠1番 アカイイト

去年は6番人気7着。前走エリザベス女王杯4着も、最後方から追い込んだ競馬では今回の枠順を活かせるとは思えず

 

1枠2番 イズジョーノキセキ

ハンデ戦までの牝馬に思える。中山牝馬Sなら買い

 

2枠3番 ボールドグフーシュ

引退を控えた福永騎乗だが、そこまで人気にはならないか。2着だった菊花賞は勝ちに等しい内容だったが、アスクビクターモアを捕らえられず今回のタイトルホルダーを差すまでは?

 

2枠4番 アリストテレス

去年は9番人気6着。しかし今年は2戦して17着、11着の戦績しかない。ここに向けても特に明るい材料は見つからず

 

3枠5番 ジェラルディーナ

めでたく香港ヴァーズを勝ったウインマリリンの陣営が「(前走エリザベス女王杯の負けは)強いジェラルディーナがいたから仕方がない」と語っていたらしい。有馬記念はここ3年で牝馬が2勝も心強い

 

3枠6番 ヴェラアズール

ジャパンCは衝撃的な末脚で快勝。前々走の勝利は京都大賞典でよくいる府中専用機でもない。上がり最速はおそらく3枠のどちらか、高いレベルで展開次第

 

4枠7番 エフフォーリア

去年は1番人気1着。しかし今年は某女性解説者が「牛」と評した馬体はどうなってるのよ?去年の有馬記念は516キロ、今年は追い切り後で533キロ。暖かくなって馬体が絞れてからの再スタートかな

 

4枠8番 ウインマイティー

おそらく和田がガシガシ押して先行するだろう。が、エリザベス女王杯2.8秒差16着からの巻き返しは大望すぎる

 

5枠9番 イクイノックス

差し追い込み勢が多数を占めるメンバーの中、思いっきり逃げたパンサラッサを捕まえた天皇賞・秋は、今となっては仮想タイトルホルダーのレースだったのではないか。皐月賞を見る限り中山なら最初から前で競馬をするケースも

 

5枠10番 ジャスティンパレス

この馬も前の位置を取れるタイプだが、乗り替わりのマーカンドは抑える競馬を選択しそうな予感。そうなると菊花賞で僅差だったボールドグフーシュとの逆転は難しそう

 

6枠11番 ラストドラフト

そうか、ほしのあきも45歳なのか…と時の流れを感じてしまう三浦皇成が騎乗する。マフィア調教師は強気なコメントを出していたが、ハンデ重賞を渡り歩いて結果を出せない現状では

 

6枠12番 ボタジェ

大阪杯で金星を挙げたものの以降は大敗続き。今回も参加賞で

 

7枠13番 タイトルホルダー

去年は4番人気5着。今年はパンサラッサがおらず、末脚自慢の馬が並ぶ中で競輪でいうところの「先行一車」。凱旋門賞もバテたが自分のレースはできていた。展開重視ならこの馬から

 

7枠14番 ボッケリーニ

京都大賞典を勝ったヴェラアズールはジャパンCを連勝で制したが、京都大賞典2着のこの馬はジャパンC17着。大きな大きなコンマ4秒差だった。買い要素は見出せず

 

8枠15番 ブレークアップ

陣営は外枠にがっかり。先行力はあるが鞍上の戸崎は先手を取りにいく騎手でもない。タイトルホルダーの露払いで終わりそう

 

8枠16番 ディープボンド

去年は5番人気で忘れちゃいけない2着馬だった。過去10年で8枠は(0-0-1-19)の有馬記念だが、とにかくスタミナは豊かなので、無理にでも前の位置を取れればジンクスを破る可能性はある。ただ去年より相手関係は厳しくなった

 

◎タイトルホルダー

○イクイノックス

▲ヴェラアズール

★ジェラルディーナ

△ボールドグフーシュ

△ディープボンド

 

海外遠征帰りの◎タイトルホルダーに翳りがあるとするなら、差し込むのは○イクイノックスだろうとの予想。

あとは差し脚比べに、野暮ったいのを一頭入れたくなったので△ディープボンドまで。

もういまさら、雨は降らないでしょう。

師走の寒い風が吹くころになると、楽しみが一つある。

それは、別れた女が送ってくれる有馬記念の前日発売の馬券である。

ともかくも一年にたった一日、それもたった二分半だけ、別れた女と同じ夢を描くことができるというのもいいではないか。そして、この馬券が送られてこなくなったとき、私は師走のほんとの寒さを知ることになるだろう。

(ともに寺山修司『風の吹くまま』より)