福永祐一、調教師へ

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「愛の反対は正義」と書かれている文章を見つけた。コラムの部分なのでまったく研究には生かせないが、自分が志している分野の文献からこんな言い回しを発見すると嬉しくなる。これはまさに自分がずっと思ってきたことだったから。相手を尊重する発想など最初から持つ気もなく、画一的な正義を押し付けて相手のためを思った満足感を得る。そこに存在するのは正義側の主観だけだ。駅前の定食屋は姿を消し、日高屋ばかりになってしまったと嘆きながら、自分の最寄り駅に日高屋ができるとこれで平均レベルには追いついたと軽い安堵感を得る。男たちはラーメンにチャーハンと餃子を付け、女たちは汁なしラーメンでカロリーを抑えたと錯覚する。なんだかんだでチェーン店が好きなのだ、画一的を愛しているのだ、人間どもは。そこに俺は含まれない。人間らしい生活ができていないので。人間らしい生活とは、時間の長短を問わず、寝る時くらいは無心になれることがすべてだと思う。「続きは寝ながら考えよう」などと仕事や研究を睡眠に持ち込んではいけない。持たず、持たせず、持ち込ませずの三原則が当たり前なのだ本当は。吉田正尚は123億円でレッドソックスから買われ、福永祐一は調教師試験に合格した。特に福永だなあ。彼がデビューしたのは1996年の3月2日の中京競馬だった。俺はその日、テレ東の土曜競馬中継で、福永がデビュー日なのにもう重賞の中日新聞杯オグリワンに騎乗するのを観ていた。いくら騎手への応援票とはいえ、オグリワン単勝一桁台の人気はやりすぎだろうと思いながら観ていた。あれから彼はダービーを3回勝った。俺は今でも相変わらずテレビの前で、テレ東の競馬中継を観ているままだ。

JRAは8日、令和5年度の新規調教師試験の合格者を発表し、現役ジョッキーの福永祐一騎手=栗東・フリー=ら計7人が合格した。発表を受け、福永騎手の妻でフリーアナウンサー松尾翠もインスタグラムを更新。周囲への感謝と夫への思いをつづった。

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みんな遠くに行ってしまう。ここだけの話だけれど、別に俺は一人が好きなんじゃない。いつも取り残されて一人になってしまっているだけなんだ。