国分寺駅から、だいぶロングシートがへたった西武電車に乗って、「どのへんが小川なんだろう？」という佇まいの小川駅で降りた。
駅に向かってくる女子高生の流れに逆らって歩いて、だいたい20分で神明湯に着く。
ここは清潔で、サウナが入りながらどんどん熱くなっていく銭湯だった。
最近は熱源としての自己主張が強いロウリュサウナより、小さな部屋をふわっと隈なく熱くしてくれる銭湯の遠赤ストーブを好むようになった。
サウナ室のテレビではこれからコロナの第8波がやってくる！なんて番組が流れていた。
物事は悪くなる目に賭けておけば、いつかは必ず的中するものなのだ。
帰りがけにおそらくはご主人からかけられた「ありがとうございました」の声がやさしくて、これはまた神明湯に来なければいけない。
東京は23区だけじゃないよ、たまには都下にもおいで。
帰り道も駅に向かう女子高生たちに巻き込まれて、東大和にはいったいどれだけの女子高生がいるのだろうかと思った。
【神明湯】
