人は皆、時代と生まれ合わせた環境の子。
たまに学部の子たちと話すと心の底からうらやましく思える。
彼ら彼女らは20年前の俺とは違って、社会に歓迎されて受け入れられていく。
おそらく数合わせとして扱われることはなく、「お前の代わりはいくらでもいる」なんて言葉を投げつけられることもない。
今の子は世代の総数は少ないけれど、俺の世代だってみんな消えたり消されたりしてしまったんだから、似たようなものだ。
今日のサウナは府中の桜湯。
いつもふわっとして体感の水風呂に、今夜は冷えと重みがあった。
季節はもう秋。