・薪ストーブの穏やかなサウナ
・セルフロウリュあり、小声やジェスチャーで「お願いします」「もうちょっと」
・サウナ室内に照明なし、扉から射しこんでくる浴室の光
・でかい檜の水風呂が18℃、桶型の一人用水風呂が9℃
・どちらの水風呂にも天井から水が流れ落ちている
・休憩用の椅子はたくさん
・ほうじ茶、デトックスウォーター、麦茶の3種類がフリードリンク
・平日昼でもアウフグースあり
特に桶型の水風呂は痛覚まで刺激してくれて、出た後は全身に清涼感が残った。
この水風呂があれば、灼熱の群馬の夏も乗り越えられるだろう。
サウナは下段の入口近くで、ストーブ内で薪が燃える様子を見ていると、一番気持ちが落ち着くように思えた。
なにせ薪ストーブなので、スタッフさんが頻繁にサウナ室の様子を確認しにくる。
気軽に会話ができる世の中が帰ってくると、この毎日サウナはもっと楽しいサウナになるだろう。
穏やかなサウナ屋に、この選曲だけはヤンキー文化の片鱗が。
毎日サウナのサウナ飯というには結構な距離を歩いたが、中央前橋駅の横にあるみやこ食堂へ。
営業中の看板が出ていたが、中は暗かった。
思い切って扉を開けて、「やってますかー?」と訊いてみると、「やってますよー」と奥からお姉さんが出てきた。
コロッケと唐揚げを組み合わせた定食が550円。
42歳の俺は瓶ビール1本で十分な体になってしまった。
金がかからない分、進化なのかもしれないけれど。
大学に入ってすぐ、同じ群馬出身というだけでいろいろと世話を焼いてくれた1つ上のお姉さんは、前橋の出身だった。
今はこの土地に戻っているのだろうか。
それともどこか遠くから、たまに群馬を懐かしんでいるのだろうか。
幸せに暮らしていてほしい。
イメージは郊外の一戸建てで、転勤のない旦那さんと子どもが2人、いや3人いて……という感じの、俺が描く幸せの枠組みはいかにも平凡で、しかし今は難易度が高くなってしまったもの。
土地の思い出は人の思い出。
次の人生があれば、もうちょっととっつきやすい人間に生まれて、育って、仕上がって、気の利いた言葉が交わせる人間になろうと思う。
【毎日サウナ】