いろいろと歴史が動くシーンをサウナ室で見てきた気がするのだが、じゃあ何があった?と訊かれたらすぐに思い出せないので、そうではないのかもしれない。
今日、自民党総裁選の結果が出たけれど、これが果たして歴史的なものだったのかどうかは、これからの岸田文雄さんにかかっている。
スパアルプスのサウナ室で「1回目の投票」というやつの中継を見ていた。
俺は、これは河野太郎が勝つのだと思っていた。
専門家によれば、そこから決選投票になってグチャグチャとあって、最後は岸田文雄が勝つ流れらしい。
しかしこの「1回目の投票」からすでに、河野太郎は敗れてしまった。
政治家というのは大体がパワハラ体質には違いないと思っているが、河野太郎は特にそう見えた。
パワハラをするものは皆が同じ顔をしている。
見知らぬ誰かが受けるにしても、パワハラというのは嫌なものだ。
パワハラから生み出された政治の上では生きたくない。
俺はここでもう河野太郎は駄目だと思って安心した。
岸田文雄はいつも覚悟を決めて話しているように見えた。
政治に反映されるかといえば、結局はされないほうの単勝オッズが安そうだが、自由主義を批判しているのにも好感を持った。
氷河期の底辺労働者の視点からではあるけれど、人間性を見るならば、覚悟のあるものに魅力を感じる(どうせ政策は誰がやってもなるようにしかならんので)。
高市早苗は女性の抜擢とやらで、なりたくもないのに管理職にされて苦しむ者をたくさん見てきたので、むしろその流れを変えるガス抜きになればいいのかなと思って見ていた。
反社の者とやりとりがあれば罰せられる世の中で、いくらなんでも野田聖子は論外だろうと思っていた。
結局「1回目の投票」の結果を見ただけで、スパアルプスを出た。
歪んだレールの上を走って大泉駅にやってくる、富山地鉄の時間にはなんとか間に合った。
スケールの大小がわかりにくい話だが、俺は富山から府中まで帰って子どもたちの夕食を作る(とろろ昆布のおにぎりも鱒寿司も子どもたちは苦手そうで……帰って作るしかないな)。