橋口浩二アナの話

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橋口アナから皆様へ

高知競馬夜さ恋ナイターを応援してくださる皆様、いつも本当にありがとうございます。

この度、「うっ血性心不全」と診断され緊急入院をすることになりました。かなり身体に無理を重ねての結果ですが、自己管理の甘さに忸怩たる思いです。

関係者の皆様、そして誰よりも応援してくださるファンの皆様にお詫び申し上げます。

これから建依別賞、黒潮菊花賞という注目レースを大雨や無観客開催で迎えるという非常事態の中、代打を快諾してくださった、チーム福山、西田茂弘アナウンサーにも感謝申し上げます。

なんとか実況席に早く戻れるよう治療に専念してまいります。

どうぞ皆様には今後とも高知競馬をご愛顧頂きますよう、よろしくお願いいたします。

令和3年8月20日
高知競馬場実況放送担当 橋口浩二

わかったようなことを言えば、先々週の高知競馬(先週はお休みだったから)、橋口アナの実況に違和感があった。

2コーナーに差し掛かるあたりで声が止まる。

詰まるのではなく、止まる。

たまたまかと思ったが、次のレースでも止まる。

「うっ血性心不全」という恐ろしげな病名を調べてみれば、それは呼吸が続かなかったのだと思う。

外から見る限り、高知競馬は分業ではない。

実況が橋口アナなら、開始前の展望番組の司会も橋口アナで、ファンファーレを作ったのも橋口アナ。

インフルエンザ禍で騎手が足りず、兵庫から駆けつけてくれた中田貴士と鴨宮祥行の2人に、感謝の気持ちを伝えてくれたのも橋口アナだった。

3月24日、福山の皆さんは「福山競馬を忘れないで下さい」と口にしました。我々は絶対的な物理法則の中にいながら、実は概念の世界に生きています。ですから、「福山競馬」と呟くだけで芦田川のほとりをローゼンホーマが走ります。
(2013年土佐春花賞・橋口アナ実況より)

2016年の大晦日

俺は一年の最後の競馬をやってみたくて、高知競馬場でリワードレブロンが勝った高知県知事賞を観た。

それからは高知で年を越すのが習慣になった。

いつのまにか高知に友だちができて「また来年」の約束が続いたからだ。

去年は無理だったが、今年の年末はまだ諦めていない。

その時はまた、橋口アナの実況が流れる高知競馬場を。