東京で開かれていた第32回夏季オリンピック大会が8日夜、閉幕した。新型コロナウイルスの影響で1年延期され、ほとんどの会場で無観客となった異例の大会だった。期間中も感染拡大がやまず、賛否の溝は埋まらなかった。ただ、アスリートたちの躍動が見る人たちの心を動かした。国境を越えて集い、喜びを分かち合ったシーンもあった。1964年に続く2度目の東京五輪は、17日間の日程を終えた。(毎日新聞)
今、毎日のように働いてるその中身を見ると、神奈川はもう詰んでいる。
神奈川も東京も、その実は変わらないと思う。
しかし昼休みに外へ出れば、人々はいつものように汗をかいてウロウロしているし、どうしてか美人だけは涼しげに歩いているし、鶴見線は海芝浦に向けて走っているし、サンマーメンはオーダーから3分で出てくる。
俺からの、世の中の見え方がおかしいのかもしれない。
俺だけがおかしいのかもしれない。
俺も近いうちにサラダ油を撒くのかもしれない。
オリンピックはやってほしくなかった。
やるならせめて、みんなが安心安全で金儲けができる状況になるまで待ってほしかった。
普段は自分の幸せだけがあればいい人間たちも「アスリートのために」と開催を主張していた。
立派なことを言う人が、立派な人とは限らない。
だがそれにしても、一体どうしてしまったのだろう。
「アスリートのために」と案外真剣な顔で語る者の多くが、「反対するならテレビを観るな」と片口の端を上げながら付け加えていた。
俺にとってのオリンピックは、野球の結果をチェックするのと(山本由伸と吉田正尚がケガしたら嫌じゃんか)、ユーランド鶴見のサウナ室で夕方に観た柔道のダイジェストだけだった。
柔道はたくさん金メダルを獲ったはずだが、選手の名前は一人も覚えていない。
これでもテレビで観てしまったうちに入りますか?
今日のサウナは境南浴場。
「あなたにとって境南浴場は?」と訊かれたら、「近くの銭湯です」と答えるけれど、もっと近い銭湯もあるのだから、やはり俺は気に入ってここに通っているのだ。
日曜の夜にしては、サウナも水風呂もゆったり使えてありがたく思ったが、それはオリンピック閉会式の裏の時間帯であったことを帰り道で知った。