新年、あけましておめでとうございます。
「今年もよろしくお願いします」と続けないのは、自分自身に今年を全うする自信がないからです。
仕事でも遊びでも、先に大声であれこれ言い出しておいて、面倒になると途中で消えてしまうタイプ、嫌いでしょ?
好きなわけないでしょ?
俺もそういう奴は呪いたいくらい大嫌い、言い出しっぺは最後まで見届けろよ。
と強気に出たところで、間違いなく今年の俺は途中で壊れるのです。
そして消えます。
壊れるのが身体なのか、精神なのか、全部ひっくるめて放り出してしまうのか、そこはこれから決定されます。
「今年の○月○日まではよろしくお願いします」と予定日も未定な状況なので、そもそも全般よろしくお願いするのをやめちゃおうという話なのです。
去年の、特に春がしんどかったのです。
それまで「無能は消えろ」の世の中だったのですが、「どうせ消えるなら一丁コロナに自爆テロしてから消えてくれる?」の流れに変わったのです。
使える者は死人でも使え。
火葬場で「どうせ焼くならこれも一緒に」とゴミやらなにやらと一緒に棺桶に詰め込まれる感覚です。
そういう発想、もしかしてエコなんですかね?
緊急事態宣言下の荒んだ街に丸腰で放り出されて、これまでより余計に働かされて、命の価値はどんどん下がり、どうしてか株価だけが上がり見知らぬ誰かは豊かになっている。
今の自分が生きているのは認識しているけれど、実質は去年の春で死んでいます。
そして今年はきっと実質が本質に追いつきます。
やっぱり「今年もよろしくお願いします」は言えんなあ。
世界はそんなに難しいものではないのに、誰も大した人間でもないのに、そう思っていたのにこぼれ落ちてしまったんだから、すべては思い上がりだった。
情けない。
恥ずかしい。
みっともない。