昼休みに外に出たら、赤地に白い綿のサンタクロースの衣装を着た子どもたちがいたんだ。
男の兄弟、たぶん歳の頃はうちの子と近くて8歳と3歳くらい。
子ども自身がサンタクロースになっちゃうのか、と思った。
よその子でも、子どもがかわいいことには変わりがない。
世の中は面倒くさいので、あまり子どもがかわいいかわいいと言うと異常性愛者扱いされたりするから、あまり人前で口にはしないんだけどさ。
それとも子どもをかわいいって思う人って、俺が思っているより少ないのだろうか。
今年聞かされた一番のパワーワードは「保育園の建設反対運動で知り合った仲間たち」だった。
ケーキ屋に行列ができてた。
鳥のもも肉を売ってる店にはもっと長い行列ができてた。
こんな年でもクリスマスはやってきた。
よかったな、クリスマスがきてよかったな。
俺はイヴの夜に、この時間まで仕事がまずいことになるのがわかっていても、どうにもできなかった。
ほんと、無能なパパですまん。
我が家は明日の夜にケーキを食べることになっている。
それに一晩待たせる分、クリスマスプレゼントは弾んだ。
いや、俺ではない。
サンタクロースが余計なものまで持ってきてくれることになっている。
これからでもケーキを買って帰ろうとしている人がいる。
今年もクリスマスがきて、本当によかったな。