暑くなれば夏だと思うし、夜にセミが鳴いていれば真夏だと思う。
俺には最近どうもよく眠れていない実感がある。
身体のコリが原因で呼吸が浅くなっているせいではとか、心因性のものではとか、単なる老化の始まりだとか、実は仕事中に寝てるからそれで十分だろうとか、周りは勝手なことを言う。
鬱病で休職した仲間が、一番面倒だったのは「鬱病にはこれが効く」と素人診断で民間療法をしたがる人間が多すぎることだったと話していた。
とにかく朝早く起きて日差しを浴びろとか、亜鉛のサプリ摂れとか、毎日良かったことを3つ書き出せとか。
人は皆、どうしても医者になりたかった夢を諦めきれない生き物なんですかね?
同じく鬱を患っていた俺の母親も、足利に鬱病患者がいると聞けばああすればいいこうすればいいと勧め、羽生にも患者がいると知ればあの病院がいいこの先生がいいと押し付けたがった。
自分だってとても寛解したとは言いがたい状態なのに。
そういう母親を見てきたので、俺は自分にもそういった素因があることを認めて、だからこそ鬱に陥らないように地雷をかわしながら40年間やってきたし、これからもやっていくしかない。
もう疲れているけれど、これからも疲れ続けていく。
俺は親のようになりたくなくて、かつ子どもたちには俺のようになってほしくない。
これって一族である必要あるんですかね?
今日のサウナは大事にしたい地元の銭湯、桜湯で。
いつも来るたびにお客さんの入りが……で心配していたのだが、今日はそれなりに賑わっていて一安心。
ただどうも近隣の銭湯が祝日明けで休みだった分そこから回ってきたらしく、物事には何だって理由があるんだねということで。