行き違う川崎市営バスの、お尻向けてるほうのバスの上に、白地に赤文字で「サウ」の看板が見えるでしょ。
これ、この前も書いたけど、武蔵新城駅の南口にあった「サウナつかさ新城」の夢の跡。
ここから看板の方向へ真っ直ぐ行くとその先に千年温泉があって、右に進むと今日の目的地バーデンプレイスがある。
大将格の施設が閉店しても、武蔵新城は今なおサウナの街と言っていい。
14時オープンだと思ってたんだよ。
そしたら14時半だって。
俺の勘違いだし、そのあたりをウロウロ歩いていれば30分くらいすぐだし、大した問題ではないのだが、気になったのは店の前に爺さんたちがすでに3人待機していたこと。
その全員がノーマスクなのだ。
ここは手強い店かもしれないと思いながら、ホームレスさんたちが楽しく語り合っている公園を散歩して、定時に再到着。
爺さん婆さん合わせて15人ほどが入口から一気になだれ込んでいたが、ノーマスクは当初の3人だけだった。
入浴にサウナ利用料を足して740円。
受付で渡された透明のトートバッグにはオレンジのバスタオル、サウナ利用者を証明する緑のリングにはサウナ室の扉を開けるためのハンマーキーが付属されている。
石鹸類はすべて据え置きなし。
遠赤外線ストーブのサウナ室は入口から奥に細長い形で、テレビあり。
奥にあるストーブの前に座るとズンとした熱さがあり、おそらくの常連たちは皆ストーブから遠い入口近くの下段に座る。
水風呂も細長く3人は入れる広さ、強めのバイブラが効いて水面は荒ぶっている。
体感はサウナ100℃、水風呂20℃といったところだろう。
サウナ室のテレビで今日の東京の感染者は131人というニュースが流れたが、誰の反応もなかった。
申し訳程度の露天風呂の向こうにある、椅子が3つ並んだ外気浴スペースで、
「あんたスペイン風邪の時覚えてる?」
「いや、俺まだその時はオヤジの中を泳いでたから」
という会話を聞いていた。
調べたらスペイン風邪は100年も前の出来事じゃんか。
今の新型コロナウイルスの騒動も、100年後の人たちまで何らかの形で語り継がれていくのだろう。
帰りに武蔵新城駅から徒歩3分、あまり自慢気な気配はしない地味な佇まいの自慢亭に寄る。
皆が皆、瓶ビールを飲んでいるのはいい中華料理店だと思う。
そして800円のチャーシュー麺を食って俺の休みは終わった。
世間は昨日まで4連休だったんだ。
俺だって、今日の一日くらいは休んでもいいだろう。
最近は疲れているのか歳のせいなのか両方なのか、夕方にビールを飲むとすぐに眠くなってしまう。
朝飲む場合はそうでもないけれど。
【バーデンプレイス】