予約制サウナ 北欧

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上野駅の中央口改札前には警官がたくさんいた。

誰も彼もマスクをしている現状では、指名手配犯を探すのは無理だろう。

しかしだからといってやたらと職質している気配もない。

警官というのは日頃から好感を持てない対象だけれど、今は緊急事態宣言の下でも外で働かなければならない仲間として、薄っすらとだが親近感を持っている。

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平日の夜は予約制で営業を始めたサウナ、上野の北欧。

今日の入店の権利はネットで獲得したもの。

3時間2000円。

おそらくは入店者数を絞った上でのソーシャルディスタンスの試行と、本格営業開始へのウォーミングアップを兼ねた取り組みだろう。

サウナ室の中で、

「セルフロウリュ、いいですか?」

とガタイのいいお兄さんが立ち上がり、どうぞどうぞの声が返される。

ジュワッとアロマ水を掛けてもらった後は、

「やっぱり香りがあるといいですね」

なんて会話が聞こえてきたりする。

密室での会話。

小池百合子が見ていたら確実に眉をひそめる光景だろう(男の裸がどうこうを抜きにしても)。

俺もやはり従来のマナー云々とは離れた観点で、しばらくは特にサウナ室内での会話は控えるべきであると思っている。

ただこうしたやりとりも許されないような、サウナがそんな殺風景なものになってしまうのもまた、悔しい。

 

サウナ室のテレビでは、大阪府の吉村知事が緊急事態宣言の解除について語っていた。

俺は大阪が羨ましかった。