5/4〜5/10のコロナ戦記

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5月4日(月)

相変わらず長男が咳をしている。

熱はないが当分の間は外には出られそうにない。

体調だけでなく周りの見る目との戦いでもある。

他の家族3人は異常なし。

むしろマスクと手洗いの徹底で元気。


5月5日(火)

緊急事態宣言は続くが自粛要請は終了する地域があるという。

しばらく感染者が出ていない地域なら当然だろう、全国が東京と心中する必要などないのだから。

未だに身近に感染者は見当たらず。

コロナウイルスの実態はどこにあるのだろう。

 

5月6日(水)

これほど虚しいGWがあっただろうかと思うが、形の上では最終日。

しかも出勤。

仕事帰り、駅のホームでセブンティーンアイスに噛り付いたところで上の歯が欠けて笑ってしまった。

マスクをしていれば何も気にする必要もない状況だが、欠けた跡が頰の内側に刺さってくるからやはり歯医者に行くしかない。

帰ると妻が「今は初診を受け付けていないんじゃ?」と不吉なことを言う。

ただ、そんな気もする。

 

5月7日(木)

歯医者に電話したがどこも連休明けで混んでいるという。

初診の患者を歓迎しない雰囲気もなんとなく感じる。

結局歯医者は明日行くことに。

長男は相変わらず元気だが咳が出る。

かかりつけの小児科、まさかと思うが場合によっては保健所の指示を仰いで動く必要があるかもしれない。

小学校は5月一杯休校で確定したとのことだが、来週一日登校日があるらしい。

新幹線を中心に鉄道の減便が本格化していくことになり、果たしてリニアは開通できるものなのかと思う。

一度乗ってみたい、その日までは生きる、と自分の中で目標地点に設定していたので、それがなくなったとしたら……。

 

5月8日(金)

府中に無人餃子販売機!が設置されたと妻が教えてくれた。

なにしろ接触が悪の世の中になったので、昔のドライブインのように多彩な自販機だけが並んでいる光景が復活するかもしれない。

東京の感染者数は39人。

だいぶ周りは通常に近いモードで動き出したようにも見える。

コロナウイルスを収束させるのは自粛でも医療でもなく経済なのだろうか。

歯医者は初診を嫌われることなく治療してもらえてありがたかった。

開けっ放しの口の中をいじっていじられるのだから、そりゃお互いリスクは高いよね。

ただ歯の欠けた男にとっては必要火急の受診だった。

 

5月9日(土)

事情があって生活エリア外まで出かける。

まだ閉まっている店が多く、前に来た時の記憶よりも殺風景で音のない街になってしまった。

人気のラーメン屋の席に空きがあるように見えて心が揺れたが、例によってソーシャルディスタンスというやつで一席空けながら案内をしている様子。

よく見ると店の外に行列ができていて本末転倒の感も。

 

5月10日(日)

東京の感染者数は22人とかなり減ってきた。

このままあっさり元に戻ってしまう気もしてきた。

潰れた店は戻ってこないし、ここで失われた生活もあるには違いないのだけれど、たまにそれを思い出して「懐かしいね」と言うだけの世界が近づいてきている実感がある。