さっきまでサウナに入りながらスポーツニュースを観ていた。
本来ならプロ野球が開幕するはずの今日だったが、ご存知の通りそれは叶わないご時世になっていて、結局練習試合という名の無観客試合が数試合開催されただけの一日だったらしい。
見ず知らずのご年配の方から「あんた、これ淋しいよねえ」と話しかけられる。
「あんた」というのは他人に言われれば腹が立つが、身内からならば親愛の言葉になる。
俺は全く嫌な感じがしなかったから、プロ野球が開幕しない春を淋しがる人は、もうみんな身内に間違いないと脳が認識しているのだろう。
どうせならその後の『中居正広のプロ野球魂』まで一緒に観てくるべきだったかもしれない。
なにも不自然なことはないし、恐れることもない。
身内なのだから。
今日のサウナは山梨県笛吹市のスパランドホテル内藤、家族4人の一泊二日だ。
本来なら京都へ行こうと話していたところが、コロナウイルスの働きによって隣県への小旅行に留まることになった。
しかしチェックアウトまでずっと館内着でいられるのは楽で、リストバンドで何から何まで精算できる世界も勝手知ったるものだ。
自粛自粛の世の中を、これはどうしようもないという前向きに諦めた気持ちで俯瞰できるようになってきたのだから、勝負はこれから。
スパランドホテル内藤のロウリュは着衣の男女混合で、頑張った熱波師さんをお客さんがクールスイングで労っていたりして、こういう光景を見られるのだから、たまにはよそのサウナにも行かにゃならんよなあと思った。