どんな理不尽なことでも結果だけはついてまわる。
俺の3月7日は、気づいたら残り2時間になっていた。
それでも今日はせっかくのサウナの日、雨の中を境南浴場へ。
俺の前に受付の列が5人、全員が「サウナで」と言って1000円を差し出して、330円の釣り銭を受け取っていた。
サウナ室で大きな声で話でもされたらかなわんなあ、と思っていたらその予感は的中した。
帰ったらこの調子で明日の弥生賞も予想しようと思う。
境南浴場から武蔵境への道のりの途中にある「酒場 素浪人」。
ご主人には素浪人然とした、世を拗ねた雰囲気は全くなかった。
ここでは他にお客もおらず、酒と料理を出してもらった後は一緒にテレビを眺めていた。
おまけで出してくれた海苔を巻いた餅は温かかった。
それに傘を借りてしまったから、また返しに素浪人を訪れなくてはならない。
俺はサウナ室で大声で喋る輩は嫌いだけれど、大声で喋る輩が多数派になったら、俺が駆逐されるのだろう。
銭湯にすらコロナウイルスに関する注意書きが貼ってある世の中だが、もともと自粛したような毎日を送っている者は、そのくらいではなんとも思わない。