水都大垣。
駅の周りからもう湧き水の名所が何か所もあって、ペットボトルを持った人が何人も。
仕事も家族も失い、ホームレスになっても大垣まではなんとかしてたどり着こう。
少なくとも水は飲める、飲み放題だ。
そんな状態になってから流入されても大垣市は困るかもしれないが。
「自噴」に惹かれる。
教科書で石油はあと何年で枯れますよ、というのを教えられながら育ったせいか(結局いつ石油は枯れるのよ)、地下からの恵みには限りがあるというイメージを持ちがちなのだが、今は工場での使用水量が減って、地下の水位が上昇してるなんて話もあるらしい。
大垣駅の南口から漠然と左方向に進むと今回の目的地、大垣サウナはある。
大垣東小が見えたら間違いない。
大垣東中が見えたらもう着いたようなもんだ。
徒歩で大垣駅から30分弱。
もうすぐそこに大垣サウナ。
サウナも水風呂もその筋では評価が高い。
ここの水風呂はあのサウナしきじより好み、なんて評もあった。
駅から歩いた時間なんて「大垣サウナに行きたい!」と思ってからこの日までに流れた時間を考えれば、物の数ではない。
念願の大垣サウナへ。
銭湯なら混んでくる金曜夕方だが、駐車場の混み具合はまだまだに見える。
純然たるサウナ施設はもっと夜が更けてからが本番か。
営業時間は11時から25時で土曜はオールナイト、日曜は朝風呂ありとのこと。
基本的には年中無休。
110℃のサウナは空気の循環がよく、天井に手を伸ばしても熱さが溜まっていない。
14℃の水風呂はかなり冷たい部類なのに体が出たがらない。
水はなめらかなようで水面にはしっかりと膜を感じるから、しなやかな水と表現したほうがいいのかもしれない。
と、たまにはそんなことも言ってみる。
ここにはサウナパンツもある。
が、履いているのは半分くらい。
履きたい人は履いてくださいくらいのものなのだろう。
東より西のサウナパンツ文化。
大垣サウナの着用率50パーセントは、東西間の緩衝地帯にふさわしい状況なのかもしれない。
このくらいの休憩スペースがあれば、確かに泊まることもできる。
次回はオールナイト営業の土曜に来たい。
22時以降のチェックインなら1700円で朝まで滞在できるらしい。
というわけで再訪決定。
またくる日まで。
大垣サウナはレストランの評価も高いのだが、今日はどうしても寄りたい店があった。
湧き水のある栗屋公園の近く、東外側町の盛田屋。
麺類の定食を頼むとなぜか二段重ねでドーン!
定食というより、半分は「お母さんが忙しいので代わりにおばあちゃんに作ってもらったお弁当」の雰囲気。
この前この店に来たのは相当昔、ムーンライトながらもしくは大垣夜行で帰還前の夕食だった。
これまでの大垣はあくまで移動の通過点、今回初めて目的地として訪れた大垣はサウナも街もしっとりしていて、いい旅だったよ。