長野。
「ながの」ではなく「ちょうの」。
広島の赤いユニフォームが案外似合ってた。
明るく周りに気を遣える人格者で……という報道も多い。
人的補償で移籍してまだプレーする前に株が上がっているのも不思議な話だが、株というのはそんなものだろう。
長野はいつかどんな形でも巨人に帰るのではないかと思っているし、それがいいとも思っている。
負け続けてきた人間はやさしい。
人の痛みがわかるからこそのやさしさ、これは尊い。
しかし負けてきたことに変わりはないのであって、何か手っ取り早く学んでやろうと思ったら嫌味な勝ち組に目を向けたほうが解決は早い。
このあたりをどう考えるかが人格形成の分かれ目。
来月には39.5歳の誕生日を控えている。
細く長く生きられれば、と思ってきたが確かに細いし長さもだんだん満たされてきた。
いろいろなところに行きたい、見たことのないものを見たい。
最近強くなってきたそういう欲は、決して積極性の産物であるとは言い切れない。
中の人が焦り出している。
俺の唯一の師は、39歳で死んでいる。
というわけで今日のサウナは高円寺のサンデッキでした。
70分1150円。