丹内祐次は夢を見たか

f:id:tsumetaimizuburo:20181217224622j:image

負けた騎手の「一瞬夢を見た」というフレーズが好きだ。

先頭で回った4コーナー、あるいは好位からこれまでにない手応えの良さ、もしくはコース取りに合わせてパッカーンと前が開くこと。

しかし思いのほか伸びない直線で夢はまさに一瞬で終わる。

もう昨日の話だが朝日杯FSの◎マイネルサーパス、これはオッズを見てのスケベ心がもちろん大きかったが、騎手への判官贔屓の念も強かった。

結果10着。

これは競馬ではよくあることだが、せめて馬上の丹内祐次は一瞬でも夢を見られたものだろうか。

と思って今日になってようやく映像を見てみたけれど、見せ場なんかどこにも無かったっすね。

 

「今年中に」と「今年はもういいや」が交錯する、どこか手持ち無沙汰な職場の中。

 

病床の父(というほどの悲壮感はなかったが)を息子とともに見舞った昨日の光景を思い出す。

これもやっぱり昨日の話。

親子三代のシチュエーションは見慣れた顔同士でも美しい。

上がまあ元気で理屈っぽく、中は存在感が薄く、下はかなり元気で無邪気。

この三代の構成が一番映える。

そして血統は続いていく。

 

#クリスマスまであと8日