中央道を大月から分岐して、富士吉田方面へ。
その大月から富士山への中間点にあるのが都留市、そしてより道の湯。
そんなに急いで帰ることもねえらー。
道も電車も混んでるずら。
それならここで、休んでけし。
より道の湯に、寄ってけし。
コンセプトは非常に分かりやすい。
まだオープンしたて、4月生まれの0歳児。
それでも、元都留市民としてはもっと早く来たかったな。
どうせならオープンの日に立ち会いたかった。
非常口のような正面入り口。
冬はかなり冷え込む土地柄なので、機能性重視でこうしたのかも。
風呂がたくさん。
サウナは4段目まである広々とした造り、白のサウナマットが並んでいる様子が眩しくて神々しくさえ感じられる。
メトスのタワー型ストーブは、石垣のように縦にサウナストーンが積み重なっているあまり見ない形。
室温計は80℃ちょいくらいだが、とにかく湿度が高く発汗に支障なしの環境。
オートロウリュが始まると上段に座り続けていられなくなる。
温泉水風呂は8℃の表示でびっくりしたが、入ってみるとさすがにそこまでは。
体感で16℃、といったところ。
ととのいチェアと畳のごろ寝スペースで外気浴が可能。
ここまで来たら、露天風呂の奥のほうで控えめにしている「より道の窯」にも入ってみて欲しい。
ミストの流れが見えるミストサウナ。
おしゃれ系の施設なんすよ、ここ。
おそらくは狙い通りに外国人客がいて、おそらくは都留文科大生のカップルがゴロゴロしていて、奥では部屋を貸し切って地元の高校の同窓会が開かれている。
今では谷村工業はなくなってしまって、都留興譲館という画数の多い名前の高校に変わったらしい。
都留市にこんな施設ができて良かったね、学生や都留のおばちゃんの働く場所ができて良かったね、と思っていたんだけれど。
接客もスマートで、こまめに見回りと清掃にも回っていて、ここのスタッフは何にせよ片手間な雰囲気がなく鍛えられている。
地元の雇用の拡大、というより都留市にとっては黒船来航だったのかも。
この内容で1280円は安い!と思ったが、館内着とタオルなしならさらにお安く980円。
この設定なら地元の人の普段使いにも対応できる。
粗探しをしてやろうと濁った目線で探ったところで、どこまでいっても器用でマメで隙がない、そんな施設だなという感想だった。
寄り道とは言いつつ、ここに寄ってしまうと動きたくなくなってしまうので要注意。
あと、10時開店なので「観光前にひとっ風呂」の方は要注意。
今後とも、よろしく。
【山梨泊まれる温泉 より道の湯】