◎スーパージェット
◯コスモバレット
▲レマンコ
△ノブイチ
△ヴァリヤンツリ
△アウトスタンディン
賞金が従来の5倍、そして地方交流レースにリニューアルして実質的には第1回、去年の新生高知優駿は地元のフリビオンが制した。
フリビオンはその後の佐賀記念でも、中央馬を相手に穴人気を集めた高知競馬屈指の実力馬。
今年の地元馬、特にヴァリヤンツリは18戦10勝に2着7回と安定した戦績こそ残しているが、去年のフリビオンほど傑出した存在ではない。
こうなると実質第2回の高知優駿は、遠征馬を中心に組み立ててみたくなる。
◎スーパージェットは佐賀競馬のダービー馬。
後方からの競馬でも3コーナー手前で先団に取り付ける操作性への信頼はもちろん、直線並ばれかけたところでもう一度突き放した九州ダービー栄城賞での走りにはまだ余力があったように見えた。
今回は本気でタイトルを取りにきたがゆえの、名手山口勲への乗り替わり。
ここを勝ってダービーを連勝、憂鬱になりがちな日曜の夕方にぜひ景気のいい話を聞かせて欲しい。
◯コスモバレットは南関競馬の実力馬、東京ダービートライアルでも逃げて3着に残っている。
外枠からスムーズに先行できればしぶといはず。
▲レマンコは地元馬の中でも最上の戦績ではないが、川崎から呼び寄せた鞍上瀧川が腹をくくって追い込みにかければ、直線大外から一気に突き抜けるポテンシャルはある。
△ノブイチは金沢競馬からやってきた石川ダービー3着馬。
突如後方からの競馬をしたのは不可解だったが、基本的には先行馬。
ならば最内枠は有利な条件ではない。
△ヴァリヤンツリは距離が伸びても勝ってはいるが、有効に働いている印象ではなく評価はここまで。地元馬で人気が先行する分、馬券では損な雰囲気もある。
△アウトスタンディンは休み明けで1800mを走った山桃特別が10頭立て3着、奥の深さがあればこの馬が穴になる。
歴史は積み重ねられてこそ。
高知のダービーは高知の馬に勝たせたいところだが、一度痛い思いをして身を屈めておくことも、未来に大きくステップアップする過程では必要なこと。
今年の高知優駿は他場からの遠征馬を重視する。