これからダービーの本命馬を決めてやる

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1995年 タヤスツヨシ小島貞博

群馬の片隅に生きる高校1年生だった当時、現地観戦の術がないのは当然として、馬柱眺めてテレビ中継の開始を待って、初めて日本ダービーの日を意識したのがこの年だった。まだ第62回、サンデーサイレンスの初年度産駒たち。前哨戦が皐月賞だというのは知っていたから「そこで強かった馬でいいんじゃねえの?」なんて言ってたら皐月賞と同じ2頭で1着2着を独占。いつだって強いのはシンプルな思考。

 

1996年 フサイチコンコルド藤田伸二

武豊がまだダービーを勝っていない、当時それは競馬界の七不思議だった(あと6つは知らん)。こうなると勝ってほしいようなほしくないような、武豊ダンスインザダークをねじ伏せる馬は何か…と思って眺めていたらフサイチコンコルドが音速の末脚で突き抜けた。

 

1997年 サニーブライアン大西直宏

「1番人気はいらない。1着が欲しい」この年は大西直宏のためにあった春のクラシック。あらためてダービーを制した感想を、と問われた時の「夢みたい」の一言にやっと緊張の解けた笑顔も男前だった。

 

1998年 スペシャルウィーク武豊

セイウンスカイには距離が長そう、勝つのは武豊スペシャルウィークか福永キングヘイローでは、と思いながらアパート自室のテレビで観戦していた大学1年生。もちろん馬券は買っていなかった、はず。

 

1999年 アドマイヤベガ武豊

ダービーを勝てない勝てないと言われていた武豊が前年のダービーをようやく勝って「ジンクスは崩れると跡形もなくなるものだから」なんて偉そうに、バイト仲間にアドマイヤベガからの予想講釈した記憶がある。やはり馬券は買っていなかった、はず。

 

2000年 アグネスフライト河内洋

「河内の夢か」の年だが、あまり覚えていない。競馬以外にもまだまだ、楽しいことがあった時代だったから。

 

2001年 ジャングルポケット角田晃一

印象薄いんだよなあ、このあたりの競馬。卒論と就活にうんざりしてた時期。関係ないけど近鉄バファローズ、最後の優勝の年。

 

2002年 タニノギムレット武豊

社会人1年目。おそらくこの年のダービーの日は仕事してたと思う。

 

2003年 ネオユニヴァース(M デムーロ

強い馬だったはずなんだが、2着のゼンノロブロイと合わせて印象が薄い。仕事に夢中だった?そうかもしれない。そうそう動画でレースを見返せる時代でなかったせいもあるか。本番のレースを見るだけ見て、記憶に定着していないのかも。

 

2004年 キングカメハメハ安藤勝己

調布のアパートで暮らしてたはずなんだが、現地観戦した記憶なし。給料も安かったし、タネ銭不足で関心が持てなかった可能性が。

 

2005年 ディープインパクト武豊

ディープインパクトのレースは一度も生で観戦したことがない。社会に出てからしばらく、一体俺は何やって生きてたんだ?

 

2006年 メイショウサムソン石橋守

この年くらいから記憶が戻ってくる。この馬は秋に菊花賞で軸にして、翌年の天皇賞で軽視して、馬券の相性がよくなかったのを覚えてる。あ、このあたりから俺また馬券買いだしたのか。

 

2007年 ウオッカ四位洋文

17頭の男馬を相手に、たった1頭の女馬が突き抜けるイメージが持てずハズレ。そもそも2着がアサクサキングスではどうしようもなかった。

 

2008年 ディープスカイ四位洋文

この年も2着が人気薄のスマイルジャック。ダービーは勝つのも馬券取るのも難しいレースなんだなと痛感させられていた、三十路が近づいてきた自分。

 

2009年 ロジユニヴァース横山典弘

皐月賞で惨敗した馬がドロドロの不良馬場で懸命に粘る。ダービージョッキーになったベテラン横山典弘がヘルメットを取ってスタンドに頭を下げる。雨のダービー、でもいいダービーだった。俺はまだ若い、諦めてはいけないという気にさせられた思い出。仕事が上手くいってない頃だったんだよね。

 

2010年 エイシンフラッシュ内田博幸

いつの間にか勝っていたの印象、おそらく馬券を買っていなかったのでは。振り返ると賭けていない年のことってあまり覚えていない。やはりそういうものなのか、お金って大事。

 

2011年 オルフェーヴル池添謙一

震災に原発事故、先の見えない生活。はるばるドバイからモハメド殿下が府中まで来てくれたことが嬉しかった。雨、ダービーにしては少ない観客もこの年は仕方がなかった。強いオルフェーヴル目掛けて泥だらけになって追い込んできたウインバリアシオンも頑張った。雨のダービーは好レースが多いと勝手に思っている。

 

2012年 ディープブリランテ岩田康誠

この年も現地観戦。申し訳ないが勝ち馬よりも2着の悔しさに涙したフェノーメノ蛯名正義、豪腕でトーセンホマレボシを3着に粘らせたウィリアムズの騎乗が印象に残った年。

 

2013年 キズナ武豊

武豊、乗り馬に恵まれなくなって苦しい時期だった。現地観戦、武豊が勝ってみんなが喜んで、昔の競馬が戻ってきたような感覚になったのを覚えてる。

 

2014年 ワンアンドオンリー横山典弘

「唯一無二」はいい馬名だと思って馬券を買った記憶はある。喜んだ覚えはないのでおそらくハズレ。この年は子どもの面倒見ながらテレビ観戦だった。

 

2015年 ドゥラメンテ(M デムーロ

内馬場で友だちとビールを飲み続けるダービーだった。ドゥラメンテが強いのはみんな分かってた。2着にサトノラーゼンの発想がなくハズレ。ダービーは内枠、忘れちゃいけない。

 

2016年 マカヒキ川田将雅

2年連続、内馬場で同じ友人とビールを飲み続けたダービー。馬券は簡単、いやディーマジェスティの1、2着付けとかやっちゃってたような…

 

2017年 レイデオロルメール

三連単11870円的中。ダービーで三連単を的中したのは去年が初めてだったかもと今さら。しかし武豊スペシャルウィークで悲願達成の翌年、当たり前のようにアドマイヤベガで連覇。川の流れは完全に変わって、また今年もきっと…

 

まだ本命が決まらない金曜の夜更かし。

ブラストワンピースさんはいいもの食べ過ぎちゃったのかい?

今年は第85回の日本ダービー