今をときめく加計学園、千葉科学大学は千葉県銚子市にあります。
薬学部と危機管理学部、そして看護学部の3学部体制。
お前らの学問なんぞ役に立たない…と言われながら生きてきた完全人文科学系の人間からすれば、眩しいほどに実学な大学です。
国会で何が語られようと、俺に眩しがられようと、学生たちに罪はありません。
というわけで、銚子まで来たんです。
荷物として送られてきたわけではありません。
府中を朝6時前に出て、銚子到着は9時59分。
起点の銚子から終点外川まで約6キロのミニ鉄道です。
自前で車両を発注する余裕も必要性もなく、この日乗ったのは京王旧5000系の中古車でした。
この車両は本当に、地方私鉄を救ってますね。
おでこのでっかいライトが、時代が一周まわって実に男前です。
水色、白、青の塗り分けは銚子の空、雲、海を表しているのでしょう。
それ以外は考え難いです。
どんどん進んでいきましょう。
約6キロを約20分で走ります。
のろい?
そんなのもう、みんな分かってますから。
この鉄道が存続して、走り続けてることが大事なんです。
で、早速なんですが終点の外川に到着です。
外川は「とかわ」と読みます。
海はすぐそこ、空の広い駅。
坂の先は海。
こんな光景ばかりです。
外川駅の構内、末端部分にはデハ801が展示されています。
現役を退いて久しい車両ですが、当たり前のように車内見学が可能です。
平日は15時まで、それ以外は16時半まで。
木の床の匂いに深呼吸をしてしまいます。
子どもが憧れる運転士さんって、今風のオートパイロットに近いものではなくて、こういうアナログな機械を操る姿なんですよね、本当は。
外川の街からちょっと丘を上がるとこんな光景です。
キャベツ畑、ちょこちょこと家が密集したエリアがあって、その先には海が。
山の中で暮らしていて、山に飽きたことがあります。
ずっと海が見える場所で暮らしている方たちは、そういう感覚はどうなんでしょうか。
コンビニも見えませんし、そんなに豊富に飲食店がある街でもないのですが、銚子に来たんだから海産物でしょう?
と思っていたんですが、踏切の先にこじんまりと小洒落た白い建物が待っている姿にやられました。
鉄板に乗って出てくる焼きそばが売りのシュクランさん。
昼時、おそらく近くで働いている制服のお姉さんたちが、優しい彼氏について話していました。
料理を作って、運んで、コンビで働く元お姉さんたちは「たくさん食べるでしょ」と私の焼きそばの盛りを増やしてくれました。
お店の中では荒井由実時代のユーミン『瞳を閉じて』が流れていました。
それではまた、余力がある時に後編を。