ハラスメント研修。
正しいセクハラとパワハラのやり方について。
部下に訴えられないように気をつけましょう。
これは指導なんだ!と強調しましょう。
それでも部下が訴える、組合に持ち込んでやる、と強気に出てきたら「心が辛くなった」と手紙を残してしばらく休みましょう。
以上はさすがにフィクションです。
そんでもって以下はノンフィクションです。
質問タイムになると「どこまでがセクハラなんですか?」「ここまでならパワハラになりませんよね?」と地平線の向こうにある水平線のさらに先までの国境線をしつこく探ろうとするおっさんは本当に醜い。
「ここまでならセクハラになりませんよ」と言われたら、そこまではやるんですか?
「それならまあ、パワハラにはなりませんね」と言われたら、安心して圧力かけますか?
「結局は受け手次第ですから」と言われたら、狭量な部下を嘆きますか?
いつだってセクハラしたい、俺のパワハラは正しいパワハラってか。
コンプライアンスという言葉がはびこり出してからうんざりすることも増えてしまったけれど、これだけは駄目だわ。
おっさんたちは本当に駄目。
もう毎日やったらいいんじゃない、ハラスメント研修。
死ぬまで毎日。
俺もおっさんなんだけどさ、こいつらと一緒にはされたくないわ。