ひろいサウナの最寄りは、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線の南鳩ヶ谷駅。
浦和レッズのサポーター以外には分かりやすいようで分かりにくい路線だが、東京メトロ南北線と直通で運転されていて、市ヶ谷あたりからぼーっと乗っていればここまで来ることはできる。
ひろいサウナの最寄り駅にして、川口オートレース場の最寄り駅。
川口オートレース場所属、今でも第一線で活躍中。
師匠だった伝説のオートレース選手、広瀬登喜男は今でも元気にしてるといいな。
鳩ヶ谷って昔は鳩ヶ谷市だったよなあとか思いながら歩く。
平成の大合併の終盤あたりだったか、そのあたりで川口市と一緒になったのだった。
鉄道に見放された感のある自治体、その存在感がちょっと好きだった。
ひろいサウナは広の湯という銭湯と一体の造りになっている。
いかに面倒くさがりの自分でも、いや面倒くさがりだからこそ、このくらいの下調べはしてきたわけで、銭湯であれば高い煙突が目印になるはずだ。
南鳩ヶ谷駅から徒歩10分、広の湯の名前が入った高い煙突を発見して俺の勝ち。
ひろいサウナは看板に偽りなしの入浴料金1000円。
フェイスタオルとバスタオルの料金込み、髭剃りとハブラシも備え付け。
扉の向こうが見えないのがちと怖かったけど。
右奥は広の湯の入り口、あちらは銭湯料金で430円。
13時オープンのところを13時10分に入店する張り切りぶりだったが、入ってみると全身にイラストの入った先客の方々が4人。
背中になんてもんじゃない、本当に全身なのよ。
その後も続々とイラスト入りの方がやってきて、たまに体が白紙のお客さんがきても、イラスト屋さんと仲良く商売の話をしてたりする。
サウナに入れば皆平等、職業の壁なんて…
と思ったところで、なんだか頭がクラクラするのは抑えられず。
どなたか、明らかに新参者の俺を舎弟のように思ってくれたのか、頼んでないのにハイボールの差し入れが3杯。
さらに頭がクラクラと。
サウナは110℃。
忘れかけていたが、この熱さを体感したくて川口までやってきたんだ。
シンメトリーの思想とは無縁の、奥に長く右曲がりのサウナ室。
背伸びして天井に触っても熱が溜まっている感じではなかったから、案外と熱効率に配慮した造りのサウナなのかもしれない。
水風呂は2種類、泡の大きなバイブラと泡の細かいバイブラのもの。
泡の細かいバイブラの爽快感が癖になり、2時間でサウナ6セットほど。
これはもう、立派な舎弟になれましたかね?
休憩スペースにも、川口オートレースのカレンダー。
帰りにもらったみかん、これは受付のお姉さんから。
熱い汗も冷や汗もかいたひろいサウナだったが、中毒感はある。
特にバイブラの水風呂、きっと俺はまたここに来てしまう。
そんじゃ、とりあえず、また。