神奈川県川崎市。
ここには20世紀の終わりまで、川崎球場があってロッテオリオンズが本拠地にしてたんだぜ。
ロッテリアはもちろん、近くの銭湯でも無料の入場券を配っていたロッテオリオンズ。
それでも球場はいつもガーラガラだった。
高沢秀昭は試合が終わると、いつも川崎駅で半額になった弁当を買って帰ってたんだって。
半額弁当を食べながら首位打者を獲った男。
特に、半額弁当に対する偏見はありません。
向こう側に川崎競輪場の観客席が見える。
レースの時間になると川崎球場の観客が柵に寄って競輪を眺める、というエピソードもあった。
ジャンの音くらい聞こえてこないかなあと思ったが、今日は本場開催の日ではなかったらしい。
敗色濃厚のゲーム、ベンチから「ぶつけろ!」と怒鳴る金田正一監督。
「お前のとこの監督、どうにかしろよ」と捕手に愚痴る主審。
「退場にしちゃってください」とあっさり答える捕手は福澤洋一。
大好きなパリーグの世界。
「テレビじゃ見れない川崎劇場」って覚えてる?
全試合中継のCS放送なんて影も形もない時代。
実際には土曜日の午後、学校から帰ってくるとデーゲームの中継はあった。
遅い昼ご飯を食べながら、ロッテ近鉄戦とかよく見てた。
今は富士通スタジアム川崎という名前になって、アメフトやサッカー、グランドゴルフにも使われる多目的の球技場になっている。
野球のスコアボードもあるが、長方形のフィールドで試合をする光景は想像しにくい。
今日は子ども向けのサッカー教室をやってた。
遅ればせながら、川崎フロンターレ優勝おめでとう。
そういうわけでもう純然たる川崎球場時代の雰囲気は失われているのだが、元ライトスタンドの奥にある「ハウスプラザ角倉」は今も健在。
川崎球場ハレの日、10.19の時は球場に入れないお客さんたちがここのアパートの階段から観戦していた。
ここにはロッテの選手、島田茂が住んでいて「自宅を狙え〜し〜ま〜だ〜」なんて応援?もあった。
プロ野球選手の職住接近、指名打者での出場なら打席の間に家に帰って一服できそう。
さてと、私もそろそろ。
半額弁当でも買って、帰りましょうかね。