大井競馬場は「トゥインクルレース」、川崎競馬場は「スパーキングナイター」、そして船橋競馬場は「ハートビートナイター」。
やっぱりおっさんセンスの名称ではありますね。
しかしまあ、カタカナにしても抜け切らない野暮ったさ、嫌いではない。
あまりに洗練されてしまったら、おっさんの魂の行き場がなくなってしまう。
人生最後の日は、競馬場で淡々と最終レースまで打ちながら過ごしたい。
競馬新聞持って、パドックと馬場を往復して、そんなことが出来る状態で迎える人生最後の日というのも、自害以外に想像しにくいけれど。
世界が一番美しいのは黄昏時。
ナイターの競馬場が教えてくれたこと。
去年からナイター開催を始めた船橋競馬場。
前に来たのはいつのことだったか。
あんなに大きくIKEAの看板はなかった気がするし、そうなると10年以上も前のことになるらしい。
俺はまだまだ若かったはずなんだけど、今とあんまり変わらない気もする。
気がするだけね。
「ゴミ箱からモノをとらないでください」
この注意書き、その10年以上前から変わらない。
俺も船橋競馬場も変わらない。
そんなはずないけど、変わらない。
頼りの中野省吾が、なんとお休み。
しかし馬券はちょい凹みと、俺にしては上出来。
購入したのは豆券ばかりだが、これが競馬さんと永くお付き合いしていくコツ。
7レース終了後、船橋競馬所属の森泰斗2000勝達成のセレモニー。
本来は「北関競馬」ありきの「南関競馬」であって、森泰斗は北関東に存在した足利競馬の出身。
インタビュアーも原点の足利競馬に触れてくれて、温かいインタビューだった。
森泰斗はいかにもあの辺りで育った人の面構えだなあと思って、いつも応援したくなってしまう。
優しさを前面に出すのが照れ臭かったり、無理して意地を張ってみたり、わざわざ疲れる生き方を選んでみたり。
館林出身、自転車で足利の学習塾に通っていた俺の目にはそう映る。
また来るのは10年後、なんてことはないと思う。
あと骨折からのカムバック、的場文男さんがこの日から復帰していて一安心。
乗ったのは1鞍だけだったが、スタートから早速大きなアクションで馬をしばいていてさらに安心。
7000勝、そして東京ダービー制覇へ。
この人はあと10年経っても元気に乗ってる画しか浮かんでこない。