もう特段別れが寂しい歳でもなく、出会いに期待する歳でもなくなっている。
だから3月から4月へ、特に何にも。
ただ3月最後の日、入ったラーメン屋は素晴らしかった。
ずっとNOKKOの曲が流れていて、忘れな草、ゆうぐれなき…おじさんになるとこのあたりの曲が好ましく思えてくる。
そこで凍ったエビスビールを飲んで、辛味噌のチャーシュー麺を食べて、そして3月は去って行った。
感慨はなくとも、声くらいかけてやればよかったかな、3月君へ。
そんじゃ、4月さんよろしく。
俺は君と一緒に遠くに行きたいよ。
一緒に行ってくれないのなら、いや、一緒に行こうよ。
人はそんなに長くは生きないから。