中央本線の大月駅から、京王時代のアイボリーカラーに復元された富士急行線に乗って、禾生という小駅で降りたわけです。
富士急行線の駅なんて、全て小駅じゃないかというのはさておき。
禾生駅は「かせいえき」と読みます。
脳のメモリに余裕があったら、覚えて帰ってください。
中央道沿いの細い道を、富士吉田方向に歩く。
都留市は「つるし」と読みます。
脳のメモリに余裕があったら(以下略)
とりあえずは腹ごしらえを、ということで吉田うどんを食べるために山もとうどんに立ち寄る。
吉田うどんの「吉田」は今となっては富士吉田の吉田なのだが、ここは都留。
昔は都留うどんという区分けを見た記憶もあるのだが、吉田うどんがブレイクしたのでもうそこに乗っかってしまっている様子。
吉田うどんは全てがコシと言っていい太麺の硬麺。
脳の(以下略)
肉うどん大に追加でキャベツを増量。
山もとうどんでは至高の贅沢。
遮断機が下がりっぱなしの小さな踏切。
通りたい時は自分で遮断機を上げるセルフ方式。
歩く。
歩く。
歩く。
たどり着いたのは「健康ランド&ホテル スターらんど」。
サウナありまっせ、漢方風呂ありまっせ、成分良さげな地下水の水風呂ありまっせ、の温浴施設。
入浴は580円、ほぼ銭湯価格でお得。
サウナは100度の表示、水風呂は20度の表示。
しかしこれ、当てにならん。
絶対に、この水風呂はもっと冷たい。
少なくとも俺が愛する笹塚のサウナよりは冷くて、新興勢力の所沢のサウナまではいかないか、という感想。
ということは15度くらいだと思われる。
この辺りは富士山の麓で昔から水は豊か。
都留市民だった15年ほど前、都留市は全国で2番目に水道料金が安いと言われていて、夏でもキンキンに冷たい水が蛇口から出た。
水に恵まれた、愛すべき田舎。
昔はサービスデーで1000円くらいの価格設定だったような。
さすがに設備も古くなっているし、580円の価格設定は路線変更なのだろうか。
初めて来た時、「俺は毎日ここで風呂に入ってるんだ。俺はここのオーナーだから」と言葉ほどには尊大でないオーナーらしき人に話しかけられたのを覚えている。
山梨の渋柿みたいな顔した爺様の中に、当時学生の自分の姿は目立ったのかもしれない。
もう俺は立派に中年になってしまったので、今度は子どもを連れてこようと思う。
なんかちょこちょこ、ネコのイラストが目に入る。
あのオーナーの趣味ではないように思う。