我が子にコールド負け

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妻の実家に行けば「ここのほうが楽しい!」と言う。

仕事が長引き延長保育、迎えに来るのが遅くなってすまなかったと謝ると「保育園は楽しいから長くいられてよかった!」と言う。

外に遊びに行く約束になっていた日、大雨で外に出られない天気を見て「お家でパパとママと遊ぶのも楽しいよ!」と言う。

 

単純に「楽しい!」が口癖になっているのかと思ったところで、その笑顔に嘘はないだろうなとも思う。

気持ちの切り替えというか、思うようにいかなくてもイライラする様子がない。

楽しむことが自然と習慣になっている。

 

俺は4歳の息子を尊敬するよ。

37歳の俺がそんな人間でないことにはああだこうだ理由はつけられるにしろ、4歳の頃の俺もそんな子どもではなかったと断言できるから。

俺はもっと、気持ちの器が小さくてイライラする子どもだったから。

そしてそのまま年齢を重ねてしまったから。

 

俺は4歳の息子に負けている。

器の小さい父親は、なんだか打ちのめされた気分にすらなることがある。

これはもう完敗、コールド負け。