中京競馬場2016年7月24日第12レース(芝1400)

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 嫁と子どもが実家に帰った週末の一日、俺は東京競馬場でダラダラしていた。

ここにはもう、競走馬はいない。

芝生が剥がされた馬場、今年はやたら鳴いてるセミ、2回もソフトクリームを食べて、ダラダラと函館競馬と中京競馬と福島競馬の馬券を買っていた。

 

一進三退くらいの戦いを繰り広げながらのメインレース。

函館2歳Sは過剰人気と切って捨てた三浦皇成の馬が勝ち切って、クラッとした。

中京記念ガリバルディもピークトラムもケントオーも買い目に入れておきながら、3頭揃い踏みの組み合わせは持っておらず、クラクラした。

 福島テレビオープンは1年半も休んでいたウインフルブルームに見事に勝たれて、立ち上がれなくなった。

 

身体に力が入らなくなった俺は、スタンドの上の方、深い椅子があるゾーンに座りこんでいた。

手には中京最終の馬券。

別段穴を狙っていたわけじゃない。

人気馬に乗った福永、あとは適当に印のついている馬を並べた三連複10点。

 ビジョンを眺めていると、松若のラクアミが抜けてきた。

苦労人中谷の、何だか面倒な名前の馬も突っ込んできた。

これはタテ目だわ、と思った瞬間、3着に福永のサプルマインド。

伸びてきたとか、末脚炸裂!とか、そういう感じじゃない。

ゴールの瞬間に突然3番手の場所にはまり込んだような、ワープしてきたような、そんな3着だった。

三連複は250倍超、俺のメインレースはここだった。

このあと欲を出してろくに予想もせずに買った福島最終は余計だった。

 

来週末は新潟に行こう。

松若も中谷も福永も、ありがとう。

これから新潟の宿を探そう。