サニーブライアン、シルクライトニング、フジヤマビザン

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ディーマジェスティが皐月賞を勝った。
18番枠の馬は久しく勝っていない。
その頭があったから、少なくともディーマジェスティを1列目にマークした馬券を買う気はなかった。

「18番枠の馬は久しく勝っていない」
データ派でもない自分がそのことを知っていたのは、記憶の基点になる馬がいたから。
サニーブライアン皐月賞を制したのは19年前で1997年、前世紀の出来事。
大外18番枠から先手を取って、道中ちょっとだけテイエムキングオーに先頭を譲って、3コーナーで再び先頭に立って、ゴールまで粘り込んだ。
鞍上、大西直宏の人生はサニーブライアンで大きく変わった。
ダビスタから競馬に入ったばかりの群馬の高校生は、やっぱり競馬はおじさんの世界なんだなと思ったことを、覚えてる。
曇り空、やや荒れた馬場の中山競馬場
渋い渋い皐月賞だった。
19年ぶりに18番が皐月賞を制した今年、俺はあの時の大西直宏の歳を越えていた。
そしてあっという間に村本善之になって、安田富男になっていくのだろう。

3強を重く見た馬券を買って、ディーマジェスティと蛯名正義に突き抜けられて、やられた。
月並みで世間並みな、よくある外れ馬券を購入した、皐月賞だった。